スバルは、2月22日(木)に富士スピードウェイで、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦するWRX STIと、SUPER GTのGT300クラスに参戦するSUBARU BRZ GT300の走行テストが行われた。
昨年、残り3時間でエンジンから出火し、リタイアとなったWRX STIは、エンジンのエキゾーストマニホールドや吸気ダクトの形状見直し、集団走行時のドライバビリティ改善を目的としたローギア化、フロントフェンダーやカナードなど空力パーツの刷新が行われている。予選ではポールポジションの目標タイムである9分切りを、決勝ではクラス優勝を目指す。
ドライバーは山内英輝/カルロ・バンダム/ティム・シュリックにSUPER GTで山内と組む井口卓人が加入。チームを率いるのは辰己総監督だ。また、各地から選出された6名のディーラーメカニックが参加する。
SUBARU BRZ GT300は課題であるストレートスピードを改善するため搭載する2リッターの水平対向ターボエンジンの燃焼室形状の見直しやエンジンヘッド内冷却性改善などが施され、ボディは前後フェンダー、カナード、ドアミラーが新規に設計された。さらにブレーキ熱容量の改善、ブレーキメーカーをブレンボに変更、サスペンション改良によるタイヤ接地効率の改善など、全方位で戦闘力の向上を図った。ドライバーは井口卓人と山内英輝のコンビを継続起用。一方チーム体制は変更され、これまでチームを指揮してきた辰己英治総監督に代わり、STIの渋谷真氏がプロジェクトゼネラルマネージャーに就任している。
15時の占有走行枠の前から雪が降り始め、路面はウエットに。まず山内から走行し、井口に交代してWRX STIのシェイクダウンを完了させた。一方、SUBARU BRZ GT300は天候の悪化から2周走った時点でテスト走行を終了した。