第14ステージ ラ・セレナ〜サンチアゴ
リエゾン:279km/SS:346km
ダカールラリーもいよいよ最終ステージ。この日はグラベルロードがメインとなり、選手たちはそれぞれの思いを胸にゴール地サンチアゴを目指す。
4輪部門はMINIのステファン・ペテランセルが自身11度目となる優勝を飾っている。
「この15日間はずっと重圧や緊張で気持ちが張り詰めていたから、そのすべてから解放された。最高の気分だね。
ただ、ヤマハチームで走っていたころに世話になったジャン‐クロード・オリビエが先週亡くなってしまった。彼は僕にすべてを教えてくれたんだ。訃報を知ってからは精神的にキツい部分もあったけれど、こうして勝つことができた。僕はこの勝利を彼に捧げたいと思っている。
コ・ドライバーのジャン‐ポール(コトレ)の的確なナビゲートに助けられたし、チームも素晴らしい仕事をしてくれた。マシントラブルとはいっさい無縁で、速く走ることだけに集中できたんだ。一度もメカニカルトラブルがないなんて、ここまで完璧なマシンはこれまで乗ったことがないよ!」とペテランセル。
総合2位はトヨタのジニール・ドゥビリエ、総合3位はMINIのレオニド・ノビスキー、総合4位は同じくMINIのナニ・ロマという上位オーダーとなっている。
市販車部門は、チームランドクルーザー・トヨタオートボデー2号車のニコラ・ジボンが総合28位。ライバルのジャビア・フォッジとの差を懸命に詰めようとしたが13分9秒およばず、クラス2位でラリーを終えることとなった。
カミオンクラスの優勝は、カマズ4326を駆るエドワード・ニコラエフ。日野チームスガワラは、2号車の菅原照仁が総合19位で10リットル未満クラスで見事優勝を果たしてみせた。1号車の義正は総合31位、完走記録をさらに伸ばすことに成功した。