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グロンホルムJr.がヒュンダイi20で世界ラリークロスに参戦

©GRX TANECO

GTXタネコは、今季の世界ラリークロス選手権に、ニクラス・グロンホルムとティマール・ティマラザヤノフを起用し、2台のヒュンダイi20スーパーカーを走らせることを発表した。

フィンランドを拠点とする同チームを率いるのは、ニクラスの父でWRCを2回制しているマーカス・グロンホルム。ニクラスは昨年、フォード・フィエスタRXSで世界RXに参戦していたが、今季は参戦規模を拡大し、ヨーロッパRXタイトルを2回獲得しているティマラザヤノフ(写真左下)とのラインナップを整えた。

GRX TANECO

ヒュンダイのマシンが世界RX戦にフル参戦でエントリーするのは、これが初めて。世界RX最高峰クラスのスーパーカー部門を戦うこのマシンは、2016年のWRカーのプラットフォームをベースに開発されたという。

チーム代表のマーカス・グロンホルムは「自分はミシェル・ナンダンとつながりがあったので、今回のプログラムにi20を使うことを選んだ」とコメント。
「関係は良好だが、このプログラムはプライベートのプロジェクトだ。世界RXの他のチームのように、マニュファクチャラーからの支援は受けないが、マシンを購入して以来、たくさんの情報を与えてもらっている」

「ここまでのところ、マシンはとてもよさそうだ。今までは走らせることを夢見ていたが、2週間のうちにテストを始めることになったし、自信を感じている。これまでに見た事がないような新しいソリューションを持っているので、コースに出ることを楽しみにしている」

「ティマールは結果を出せるドライバーだし、ニクラスもこの冬は必死にがんばってきた。昨年はいいペースも見せていたので、2人には今年いい走りをしてもらいたい。上位陣に全く歯が立たないようなことは、ないと思う。最初のターゲットはセミファイナル進出、そしてファイナル、ポディウムだ。どれも可能性だと考えているよ」

21歳のニクラスにとって、世界RXにフル参戦するのは、これが3年目。2017年はドイツで初めてファイナル進出を決めるなど、充実した内容となった。
「新しいマシンは、机上ではとてもよさそうだし、ワークショップのスタッフから聞く話は、とてもエキサイティングだ。コンペティティブなマシンになることは間違いないよ」とニクラス。
「昨年はいいペースを出せたレースがたくさんあったが、スタートが問題だった。冬の間はこの問題に取り組み、シートの座り方やペダルの角度などを調整してきた」

「冬の間のテスト走行では、タイトコーナーでのマシンの回し方など弱点の強化に励んだ。今年、実力のあるチームメイトを迎えることは、とても励みになる。ティマールは経験が豊富だし、それぞれのデータを比較することはお互いにとって助けになることも多い。必ずうまくいくと思っているし、とてもポジティブな気持ちだ」

GRXタネコは、4月14‐15日にスペインのバルセロナで開催される開幕戦から登場する。



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