WRC第3戦メキシコはSS10までを終えて、ヒュンダイのダニ・ソルドがラリーをリード。シトロエンのセバスチャン・ローブ、トヨタのオィット・タナックがそれを追う展開となっている。
競技2日目はSS2〜SS10の計9SS。大会最長31.44kmを誇るエル・チョコラテ(SS3/SS7)を含む155.15kmで争われた。オープニングのSS2では昨年の優勝者クリス・ミーク(シトロエン)が一番時計をマークして首位に立つが、勝負どころのSS3でベストタイムをたたき出したソルドが逆転。ソルドは続くSS4も制してリードを拡大していく。SS4では総合3番手につけていたMスポーツのエルフィン・エバンスがクラッシュし大きくタイムロス。SSは走り切ったものの、コ・ドライバーのダン・バリットが脳震盪と診断され、SS5後のサービスでリタイアし、明日以降の出走も諦めた。
市街地ステージのSS5をはさんで、SS2の再走となるSS6でベストを刻んだのはミーク。2番手走者ゆえに砂利掻き役を担わされていたMスポーツのセバスチャン・オジエも僅差の2番手タイムで意地を見せた。そしてSS7を制したのはローブ。SS2番手タイムのソルドに5秒差をつけて、総合順位でも4番手から2番手にジャンプアップしてみせた。SS7ではMスポーツのテーム・スニネン、トヨタのエサペッカ・ラッピがコースオフしてリタイアとなっている。
ローブは続くSS8でもタナックと同タイムの一番時計で、首位ソルドとの差を7秒削ってみせた。このSS8ではトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラがオルタネータートラブルに見舞われて戦線を離脱している。SS9と10は、レオン郊外のショートサーキットで2台同時走行のスーパーSS。上位陣の順位に変動はないが、ローブとソルドの差はわずかに縮まり、これで7.2秒となった。3番手にはオーバーヒート症状に悩まされながらもタナックが11秒差で続いている。
競技3日目はSS11〜SS19の9SS、140.35km。競技最終日はわずか3SSを残すのみなので、勝負の山場と言えるだろう。オープニングのSS11は日本時間の10日23:33スタート。
WRCメキシコ SS10後暫定結果
1. ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC 1:47:55.4
2. セバスチャン・ローブ シトロエンC3 WRC +7.2
3. オィット・タナック トヨタ・ヤリスWRC +11.0
4. クリス・ミーク シトロエンC3 WRC +25.0
5. セバスチャン・オジエ フォード・フィエスタWRC +30.2
6. アンドレアス・ミケルセン ヒュンダイi20クーペWRC +31.7
7. ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC +2:01.9
8. ポンタス・ティデマンド シュコダ・ファビアR5 +5:05.6
9. ガス・グリーンスミス フォード・フィエスタR5 +8:13.0
10. ペドロ・ヘラー フォード・フィエスタR5 +12:33.8