ラリーモンテカルロのデイ2はセバスチャン・ローブが後続に1分35秒もの大差をつけて首位を守った。
デイ2はバランスの北西にある3カ所のステージを2回ループする設定。132kmにもおよぶSSは深い雪と固く締まった氷に覆われた。風が吹けば体感温度はマイナス30度にも達しようかという、かなり寒い状況だ。
そんななかで、ローブはデイ1で築いた1分以上のマージンを見ながら巧みにラリーをコントロール。SS8、SS10ではベストタイムもマークした。「私たちの今日の目標はリードを守ること。St Bonnetの最後から2番目のステージは完全に雪に覆われていて、実にすばらしいコンディションだった。だが、最後は少し荒れていて凍結路面を通るラインは1本だけだった」とローブ。
2番手はフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエ。オープニングのSS5でベストタイムを刻み、SS6では雪に足を取られてタイムロスを喫するも、以降は安定したタイムで2番手を守り抜いた。
その後ろ、3番手につけるのはアブダビ・シトロエン・トタルに復帰したダニ・ソルドだ。カタールMスポーツ・フォードのエフゲニー・ノビコフと激しいバトルを繰り広げ、15秒のリードを築いた。そのノビコフはSS6、SS7と連続ベストタイムで応戦したが一歩及ばず。「残りの2日もいい位置にいられるようプッシュし続けるよ」とポディウムを諦めてはいない。
アブダビ・シトロエン・トタルのミッコ・ヒルボネンが5番手。「本当に難しい1日だった。とても苦戦したし、満足していない」と悔しさをにじませる。20秒後方の6番手には「今日は少しだけ問題を抱えていたが、それほど落胆はしていない。状況を変えるためのアイデアはあるし、それがうまくいくことを願っている」と前向きなヤリ-マティ・ラトバラが続く。
ワークス勢では、カタールWRTから参戦したユホ・ハンニネンは、SS9でベストタイムをマークし7番手。モンテカルロ初挑戦のマッズ・オストベルグ(カタールMスポーツ・フォード)は「ハッピーじゃないね。多くのタイムを失って、その理由がわからない」と9番手に沈んだ。今回唯一のMINIジョン・クーパー・ワークスWRCをドライブするミカル・コシューツコは14番手となっている。
【SS10後暫定総合順位】
1:S.ローブ 3:16:29.1
2:S.オジエ +1:35.0
3:D.ソルド +2:38.0
4:E.ノビコフ +2:53.2
5:M.ヒルボネン +3:22.7
6:J.ラトバラ +3:43.2