WRCメキシコ:オジエ「セブが戻ってきたのだと分かった」ポスト会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCメキシコ:オジエ「セブが戻ってきたのだと分かった」ポスト会見

©M-Sport

WRCメキシコのフィニッシュ後に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。走行順が早い不利を跳ね返して、10年前にJWRC初優勝を果たしたメキシコを再び制したオジエ。9連覇王者のローブの走りに脅威を感じたことも明かした。

●WRCポストイベントカンファレンス出席者

Hyundai Motorsport GmbH

1位:セバスチャン・オジエ=SO(Mスポーツ・フォードWRT)
1位:ジュリアン・イングラシア=JI(Mスポーツ・フォードWRT)
2位:ダニ・ソルド=DS(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
2位:カルロス・デル・バリオ=CdB(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
3位:クリス・ミーク=KM(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
3位:ポール・ネイグル=PN(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
マルコム・ウィルソン=MW(Mスポーツ・フォードWRTチーム代表)

Q:セバスチャン、2008年に初めてメキシコに参戦してJWRC優勝を飾ってから10周年、総合優勝で見事に華を添えた。10年後、最高峰部門で真っ向勝負の末に勝利を果たし、今の気分は
SO:最高にうれしい。いま言われた通り、2008年はジュニア部門でジュリアンと素晴らしい勝利を飾った。夢が叶ったようなものだった。それから10年、自分の中でもベストに入るパフォーマンスだった。判断はいつも難しい。かなりプッシュしたし、ジュリアンは完璧な仕事をしたので、チームワークの勝利だ。貴重なポイントを獲得し、昨年以上のパフォーマンスも披露できた。

Q:イベントを通して限界まで攻めていたと明かしていたが
SO:その通り、かなり全開だったし、週末を通してというのも本当だ。デイ1はスタート順が早かったのでベストの走りに努め、限界まで攻めていた。フラストレーションもたまったが、タイムロスを最小限に抑えるように努めようとしていたのが金曜日。土曜日は順番がよくなり、午後からアタックし始めた。そして首位に立った。最終ステージまで全力を尽くしたことを誇りに思うし、パワーステージでは僕らは強かった。

Q:優勝争いができると思ったのはいつか
SO: 土曜日の日中、プレッシャーをかけ始めた。差は15秒で、セブ(ローブ)がパンクした。あのパンクがなければ、彼よりもハイペースで攻めていたと思う。接戦になっただろう。セブが戻ってきたのだと分かった。世界でこんなことができるのは、それほどいない。セバスチャン・ローブは素晴らしかった。

Q:ジュリアン、素晴らしい10周年勝利を収めて今の気分は
JI:素晴らしいイベントだが、見た目ほど簡単ではない。サービスパークに近いのに、本当に苛酷なステージだ。

Q:見事なペースだった。プレッシャーの中であのノートをすべて読まなくてはならない、非常にチャレンジングなラリーだった
JI:それが僕らの仕事だ。コ・ドライバーには、やることがたくさんある。ナビゲーション、給油、そのほかもろもろ。どのコ・ドライバーもよくやっている。マシンの中は楽しかった。いいバトルだった。僕らにはとてもいいマシンがあり、これまでマシンで過ごしてきたよりも、余裕があった。

Q:ダニエル・エレナの復帰もいいことだったのでは
JI:あまり変わってはいないが、彼がいたことで僕らもうれしかった。ダカールで怪我をしていたのに、とても勇気があるし、彼も含めて全クルーでいい写真も撮れたからうれしかったよ。

Red Bull

Q:ダニ、スウェーデンをスキップしてのWRC復帰。一時は首位に立っていたが、2位でのフィニッシュをどう捉えているか
DS:うれしいよ。僕やローブは、初日の走行順がよかった。それから土曜日はパンクがあり、オジエがものすごく追い上げてきた。最終的に、2位はそう悪くない。大好きなラリーだ。グリップもそう悪くなかった。とても楽しめたし、マシンの動きもよかった。トラブルもなかったので、よかったよ。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:次の参戦はコルシカだ
DS:コーナーの多いラリーは好きだし、ペースノートもいい。とても苛酷なラリーだよ。

Q:カルロス、WRCのポディウムに上がるのは2013年のアルザス以来だ。喜んでいるのでは
CdB:特別な気分だ。モンテカルロで仕事をして、4日間スペイン選手権でコメンテーターとして参加して、今はこのようなクルーたちとともに記者会見で座っている。報われた気持ちだし、いい気分だよ。この後は、コルシカに専念する。ジュリアンも言ったように、このラリーはコ・ドライバーにとって最も苛酷なラリー。フィンランドは速くてクレストがあるが、木が並んでいたりラインが見える。ここはコーナーがタイトで、それぞれが違うし、石もあって危険も多い。道はとてもナローだしね。

Q:クリス、3位だが2位も狙えた。選手権的には高ポイントを獲得し、ポディウムフィニッシュだ。しかし、残念に感じているように思える
KM:正直、クリーンな週末にできなかった。単純なスピンだったり、深刻なものでなければ、大したドラマもなかったが、すべてが起きてしまった。マシンには勝てるだけの力があり、走行順もよかったし、自分もペースをつかんでいた。土曜日の午後だけで、セブに対しキロ当たりコンマ1秒ロスしていた。この週末は、自分の力が足りなかった。コルシカでは強いチームになる。

Q:セバスチャン・ローブがチームに戻ってきたことは、どうだったか
KM:セブ(オジエ)がMスポーツに加入した時は、こんな感じだったのではないかと思う。何回も勝利を重ね、何回もタイトルを獲得した選手が一緒にいるんだ。みんな気持ちが高まるよ。セブ(ローブ)は、ラリー界の至宝だ。チームにエネルギーがみなぎったし、僕らの気持ちも高まった。彼は、期待されていた通りの走りを見せた。

Citroen / @World

Q:チームの中も順調のようだ
KM:チームの中でスタッフの再編成があった。PSAモータースポーツの中で大きな変更があり、ラリークロス、ラリー、ダカール、フォーミュラEが一つ屋根の下で過ごすようになった。落ち着くまでに、時間が必要だった。今は動き始め、ピエール・ビュダールもいい仕事をしてくれている。モチベーションも高い。マシンは改良を行ったところがあるし、誰もが違う姿勢で臨んでいる。これから迎えるラリーに向けても改良を行っているので、シーズンのこの先を楽しみにしている。

Q:ポール、ポディウムフィニッシュだが、今日の午前にダニに追いつかれた。今の気分は
PN:残念なポディウムだ。しかし、これでポイントが32になったが、昨年は第11戦のスペインを迎える時点でそれよりも少なかった。チーム全体が、いい流れになっている。

Q:午前中は何が起きたのか
PN:1速のコーナーだった。通常はバンクで跳ね返るが、溝に落ちてしまい、スペクテイターが手を貸してくれて道に戻った。しかしダメージを負っていた。もっと悪い状況になったかもしれない。

Q:マルコム、金曜日は厳しい状況だったが、このリザルトには満足なのでは
MW:金曜日は見事な運びだった。それから土曜日の午後は、セバスチャンがチーム以来というほどのベストの走りを見せた。2つのステージで、3位タイから首位に上がったのは、相当な快挙だ。昨年はここでは、そこまでコンペティティブではなかった。

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