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フォルクスワーゲン・モータースポーツが2018年の世界RXマシンを発表

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フォルクスワーゲン・モータースポーツは3月20日、ドイツのボルフスブルグで、2018年の世界ラリークロス選手権を戦う新型ポロRスーパーカーを公開した。2017年、ヨハン・クリストファーソンのドライバーズ選手権とともにチームズ選手権との二冠を達成したペター・ソルベルグ率いるPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンが、タイトル防衛に挑む。

570馬力を発生する最高峰スーパーカー部門のマシンは、外観から新しくなった。効果を最大限に活かしたエアロダイナミクスとともに、新たな戦略連係を具現化している。2018年は、フォルクスワーゲンの最もパワフルでスポーティなモデルを生み出すフォルクスワーゲンRがPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンとタッグを組み、さらにフォルクスワーゲン・モータースポーツとの協力関係も強化される。

新型ポロR スーパーカーのアンベールには、ディフェンディングチャンピオンのクリストファーソン、ソルベルグのほか、フォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、スベン・スミーツ、PSRXのチーム代表、パニラ・ソルベルグ、フォルクスワーゲンRのマネージング・ディレクター、ヨースト・カピートも立ち合った。

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「新しいシーズンが最高にエキサイティングになることは疑いない。ライバル勢、特にアウディやプジョーは、タイトル奪還に向けて全力で向かってくる」とスミーツ。
「我々が目指すのは、ヨハンとペターにいいマシンを送り出し、彼らが世界タイトルに挑める環境を整えること。それができる自信があるし、フォルクスワーゲンRとの新しいパートナーシップにより、我々はさらにパワーアップする」

カピートは「フォルクスワーゲンRは、モーターレーシングから常にインスピレーションを与えられ刺激を受けている。現在は、フォルクスワーゲン・モータースポーツの仲間やPSRXのチームと密に連係を取り、積極的に質を高めている。世界RXはとてもエキサイティングになるし、この協力関係をもって戦いに挑むことを楽しみにしている」

2018年はチャンピオンナンバーである1を背負ってシーズンを滑り出すクリストファーソンは「新しいポロRスーパーカーのテストは、非常に順調に進んだ。スタッフは、本当に大きな仕事をやり遂げてくれた。世界チャンピオンとして、もちろんプレッシャーは感じているが、気にはならない。ライバルたちとの豪快でエキサイティングなバトルを楽しみにしている。特に、チームメイトのペターとね」

そのソルベルグは、カーNo11を選んだ。
「シーズンの開幕が待ち切れないよ!」とソルベルグ。
「PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンの初シーズンは、この上ないほど素晴らしい結果に終わった。昨年の終わりと同じくらい、モチベーションが高まっている。しかし、2018年はライバルも一層強くなってくるので、間違いなく簡単には勝てない」

2018年型ポロRスーパーカーは、2017年型から大きな変貌を遂げた。
「昨年型と比較して最も重要な変更は、フロント周りだ」と説明するのは、フォルクスワーゲンで世界ラリークロスのテクニカルプロジェクトマネージャーを務めるファブライス・バン・アルトベルデ。
「エンジン冷却は、ラリークロスにおいて特に繊細な部分。ここを再設計を行うとともに、特にエアロダイナミクスも強化を行った。これにより、より効率が高められている。次に重要なのは、新しいリヤウイングのデザイン。より多くのダウンフォースを発生させ、セットアップの選択肢を広げた。エンジンルーム内も詳細に渡ってさらに開発が進められ、世界ラリークロスの短くも豪快な激戦のために理想的な仕様となっている」

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2018年の世界RXは4月14‐15日にスペインのバルセロナで開幕する。



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