TOYOTA GAZOO Racingは、4月27日(金)~29日(日)に開催される全日本ラリー選手権第3戦NISSIN Rally丹後2018に「TGR Vitz GRMN Rally」を投入すると発表した。
TGR Vitz GRMN RallyのベースとなるGRMN Vitzは、4月9日に商談申込みの受付を開始した150台の限定モデル。過去に全日本ラリーに参戦した Vitz GRMN Turboからの知見を盛り込んで開発されたという“究極のヴィッツ”は、スーパーチャージャーで過給する1.8Lエンジンを搭載し、オイルクーラー、インタークーラー、ラジエータを大容量化することで冷却性能を高めるとともに、欧州製3ドアボディの採用、タワーバーやブレースの追加、足回り部品の強化によりシャシー剛性が高められている。
TOYOTA GAZOO Racingは、「もっといいクルマづくり」のために「人を鍛え、クルマを鍛える」活動の一環としてTGR Vitz GRMN Rallyを投入し、ラリー参戦で得た知見を将来のさまざまなGRスポーツ車両の開発に活かすとしている。
■TGR Vitz GRMN Rallyの諸元
ベース車両: Vitz GRMN
エンジン: スーパーチャージャー付1.8リッター直列4気筒エンジン
最高出力: 156kW(212PS) / 6,800r.p.m.
最大トルク: 250N・m(25.5kgf・m) / 4,800 r.p.m
トランスミッション: 6速マニュアル・トランスミッション
ベース車両となるGRMN Vitzに試乗したドライバーの眞貝知志は、「これが本当にVitzなのかと思うほど、強烈なパワーと、上質な乗り味がとても気持ちよく印象的でした」と語る。
「高回転まで気持ちよく吹け上がるエンジン特性で、パワーバンドが広い。そういうメリットを活かした運転をしていかなければならないと感じました。まずはトラクションを重視し、順番にセットアップを詰めていきますが、速さをどう引き出すか、チームメンバーと共にチャレンンジできる事が本当に楽しみです。高回転域のパワーを活かし切れば、きっと皆さんが驚くほどのタイムを出せるはず。ラリーという競技において、優れたベース車両のポテンシャルを証明することができればと思っています」