IRCと統合され新たなスタートを迎えるヨーロッパラリー選手権。開幕戦となるヤンナーラリー(オーストリア)のシェイクダウンが1月3日に行われ、シュコダ・ファビアS2000のヤン・コペッキーがベストタイムをマークした。
全13戦のシリーズ幕開けとなるヤンナーラリー。モンテカルロにも類似したターマック&スノーが特徴で昨年は豪雪に恵まれたが、今年はここ数週間、気温が高い日が続いたために路面に雪はほぼ見られない。
しかし、オーストリアタイトルを10回獲得しているライムンド・バウムシュラッガーは「僕が得た最新情報では、例えばSS3が設定するセント・オズワルド村の気温は−1度で、ステージは全体が雪に覆われているとのことだ」と語る。「リーベニューでも同じだと思うので、夜のうちにもっと雪が降るんじゃないかな」
例年、今イベントに参戦している元WRC王者のスティグ・ブロンクビストは「明日の朝どうなるかは、まったく分からないね。ここでは今、雨が降っているけど、ちょっと高地に行けばどうなるかな? 一晩明けて明日どうなっているか、誰にも分からないという、とてもエキサイティングなラリーだからね。私は雪になって欲しい。みんな、雪の方が楽しいからね」
昨年、今イベントを制したコペッキーは「昨年と同じように行きたいが、今年は簡単には行かないだろう。ライムンドの言うとおり、明日どうなるか分からない」
なお、新生ERCの公式サイトも同日から稼働を始めており、IRC時と同様、ふんだんに画像が公開されているほか、ラリー中はラリーラジオの放送も行なわれる予定だ。
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