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WRCアルゼンチン:オジエ悲願の初優勝なるか!?

©M-SPORT / @World

今週開催されるWRCアルゼンチン。Mスポーツ・フォードにとっては、とりわけ気合いの入る一戦となりそうだ。WRC通算43勝、シリーズ5連覇中のセバスチャン・オジエは、今季も選手権首位に立っているが、現在カレンダーに入っているWRC戦の中で唯一、アルゼンチンでは勝利を経験していない。

一方で、メキシコでのクラッシュによる負傷でコルシカを欠場していたダニエル・バリットが、このアルゼンチン戦からエルフィン・エバンスのコ・ドライバーに復帰。エバンスは、昨年のアルゼンチンでは最終ステージでわずかなミスにより、0.7秒の僅差で優勝を逃している。しかし、この時は3台のフィエスタが揃ってトップ4に食い込んでおり、パフォーマンスそのものには自信を得ている。

優勝こそないが、アルゼンチンではこれまで4回ポディウムに上がっているオジエ。選手権リーダーであることから初日は先頭走行を強いられる。
「今季は素晴らしい滑り出しとなっており、アルゼンチンでもこの流れを続けていきたい」とオジエ。

M-SPORT / @World

「このイベントはジュリアンと自分が唯一、勝ったことがない。今回も、勝つことには執着しないが、アルゼンチンでポディウムの頂点に立つのもいいね!
ここで勝つのは簡単には行かないことは分かっているが、今年はいい形で前進できているので、ベストを尽くす。金曜日のタイムロスを最小限に抑えることが鍵になる。それができれば、自分たちにもチャンスがあるはずだ」

「前回のグラベル戦ではマシンのフィーリングはよかったが、アルゼンチンの路面は全く異なり格段にソフトでサンディ。でも、かなりラフな場所もあるので、速さと走り抜くことのバランスをうまく取ることが、いいリザルトにつながる。ポルトガルではいい開発テストができた。今回、どこまで自分たちがいけるのか、とても楽しみだよ」

一方、エバンスも昨年のアルゼンチンでは僅差で勝利を逃しているが、2015年には自身初めて、WRC戦でポディウムに上がった思い出の残るイベントでもある。バリットが戦線復帰する今回、トップリザルト獲得に意欲を見せる。
「ダンが完全に回復して、特別な思い出がたくさん残るイベントで戻ってきてくれるのは、とてもうれしい。昨年、僅差で勝利を逃した時は、立ち直るまで時間がかかったが、そのことでより強くなれた。今年もトップ争いに加わっていきたい」とエバンス。

「今季は、最良の形で滑り出したとは言えないが、今週は絶対に流れを変えてみせる。初日は走行順に恵まれているし、マシンのフィーリングもいいので、どこまで行けるのか楽しみだ」

このアルゼンチンでは、3台目のフィエスタWRCのドライバーとして、再びテーム・スニネンが登場する。アルゼンチンの参戦は今回が初めてとなるスニネンは、まずはイベントを学ぶことから始まるが、コ・ドライバーのミッコ・マルックラは経験豊富なベテランなので、いい指南役となりそうだ。
「アルゼンチンは初めて参戦するイベントなので、とても興味深く考えている。2016年にはレッキに参加したが、ステージの中でリズム変化が激しいことを覚えている。高速の道から、コーナーを明けるととてもナローな道になることもあるので、膨らんでいい余地はどこにもない」

「リズム変化は最大のチャレンジだが、道にはソフトな場所もあるし、小さな石が散乱しているところではパンクのリスクもある。ポルトガルではいいテストができて、グラベル走行の経験を積むことができた。マシンのことは信頼しているが、アルゼンチンのコンディションはかなり異なる。今週は、学びながら経験を積み続け、自分のドライビングを成長させていくことが目標。それができれば、いいリザルトがついてくる」



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