フォルクスワーゲン・モータースポーツは、開発中のフォルクスワーゲン・ポロGTI R5をWRCスペインで実戦デビューさせることを発表した。FIA公認の取得は10月1日を予定している。
WRCスペインは、初日がグラベル、残り2日間をターマック路面で戦う、シリーズ唯一のミックス路面イベント。新型マシンのデビュー戦として、理想的だとしている。また、このスペインはフォルクスワーゲンにとって、2013年に初めてマニュファクチャラーズタイトルを決めた思い出の一戦でもある。
「ラリースペインは、我々にとってとてもハッピーな舞台だ」とフォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、スベン・スミーツ。
「ここで、初めての世界タイトル獲得を祝った。こういった思い出は、忘れることはできない。路面も多彩なラリースペインは、初めて実戦に挑む場として、これ以上ないほどうってつけの場所だ」
セバスチャン・オジエの元担当エンジニアで、ポロGTI R5のテクニカル・プロジェクトリーダー、ジェラルド・ジャン・デ・ジョン(写真左)は「カスタマーカーは、ワークスチームにとってWRカー以上に、完成されていなくてはならない」とコメント。
「マシンが公認を取得したら、変更を行う機会が少ないからだ。このため、予定よりも長くテストを行って、10月に完全に開発が整った速さを誇るポロGTI R5をカスタマーに届けられるように計画した」