世界のモータースポーツ各シリーズのチャンピオンが集結するレースオブチャンピオンズ(ROC)、今年は12月16日にタイの万国で開催され、フォルクスワーゲンのワークスドライバーとして参戦したセバスチャン・オジエが昨年に続いてファイナルに進出した。
15日に行われた国別対抗戦では、個人的にも友人でアルF1のロメイン・グロージャンとチームフランスとして登場。ミハエル・シューマッハ−、セバスチャン・ベッテルのチームドイツに惜敗しての、2位を獲得していた。翌17日は29歳の誕生日を迎えるというオジエは、この日、のメインイベントにも登場した。両者がまったく同じマシンで対決するこのレースには、フォルクスワーゲンが中国でワンメイクカップを展開するカップシロッコも登場した他、2013年からのWRC参戦に使用するポロR WRCも姿を見せ、タイのモータースポーツファンを沸かせた。
ノックアウト方式で行われた予選3レースを圧勝したオジエは、昨年に続いてファイナルに進出。セミファイナルでは、昨年ROCを制した際の対戦相手である、ル・マン制覇8回の経験を持つトム・クリステンセンと再び対戦した。クリステンセンのメインマシンであるアウディR8 LMSでのレースでもオジエは好戦し僅差の争いとなったが、残念ながらここで敗退。それでも、初参戦で優勝を果たした昨年に続いて好パフォーマンスを披露した。
オジエは「本当に接戦だった。昨年同様にベストを尽くしたが、僅差で敗れた。でも友人のロメイン・グロージャンが優勝したので、うれしいよ」とコメント。
フォルクスワーゲンのモータースポーツディレクター、ヨス・カピートは「オジエに誕生日プレゼントを贈ることができずに残念だが、モータースポーツのトップドライバーを相手に大健闘を見せた。ポロR WRCを披露できたことも成功だった。ROCノワインディングなスタジアムコースは、WRCカーにも最適。非常に見応えがあった」とコメントした。