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ERCスペイン:好調のルキヤナクが圧勝ペースでレグ1トップ

©ERC / Thomas Fenetre / DPPI

ERC第2戦ラリーイズラス・カナリアス(スペイン、ターマック)は5月3日に開幕。この日にシェイクダウンと予選が行われた後、4日は競技初日となるレグ1に設定された8SS・100.98kmの走行が行われ、開幕戦を制したアレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)が首位に立った。2番手にはERCジュニア・U28にエントリーしている弱冠20歳の新鋭、ニコライ・グライジン(シュコダ・ファビアR5)が続いているが「金曜日は落ち着いて、土曜日(5日)からペースを上げる」と示唆している。

前日、ラリーエリアには雨が降ったことから、午前中のセクションは湿った状態が残ったコンディション。2回目のループになると縁石から弾き出された砂利が路面に散らばるなど、トリッキーなセクションだ。さらに、アルテナラの2回目のステージでは、走行順の中盤から深い霧が出始めたため、グライジンは慎重なペースを崩すことができなかった。
「霧でタイムをロスした。もっと攻められるところもあったけど」とSS6を走り終えてからグライジンはコメントしている。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

「この感じでのプッシュを続けていきたい。気張り過ぎず、ミスがないように」

一方、ルキヤナクは順調にこの日を終えている。
「とてもいい一日だった。ペースもよく、ミスはなかった」と語るルキヤナクは、このカナリアスを過去2回制している。
「もちろん自分の経験は役に立ったが、最も重要なことはマシンのセッティングがよかったこと。もっとプッシュできたが、タイヤのことも気にしながら全てをコントロールしようと努めた」

3番手に30秒の差をつけているグライジンだが、ポディウムの残る一枠の争いは激化しそうだ。現在3番手につけているのは、日本にもAPRC参戦で訪れたことのあるファビアン・クレイム(シュコダ・ファビアR5)。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

しかし、その後は僅差で続いており、7番手のローラン・ペリエ(プジョー208 T16)もクレイムに20秒差だ。

ERCジュニアU27も三つ巴の争いとなっており、首位のマルシン・セスク(オペル・アダムR2)を、ディアゴ・ガゴとエフレン・ラレーナ(いずれもプジョー208 R2)がそれぞれ0.7秒、4.0秒差で追っている。

ERC / Thomas Fenetre / DPPI

ERC2はT.エルディ(三菱ランサーエボリューションX)、ERC3はF.ベルナルディ(ルノー・クリオR3T)が首位につけている。

ERC / Thomas Fenetre / DPPI


ERC / Thomas Fenetre / DPPI

競技最終日となるレグ2は、イベント最長の24.21kmステージを含む6SS・101.74kmが設定される。

ERCカナリアス レグ1結果
1 A.ルキヤナク(フォード・フィエスタR5) 1:03:46.2
2 N.グライジン(シュコダ・ファビアR5) +21.3
3 F.クレイム(シュコダ・ファビアR5) +51.2
4 J.シュアレス(ヒュンダイi20 R5) +54.1
5 P.ルーベ(ヒュンダイi20 R5) +1:04.3
6 B.マガリエス(シュコダ・ファビアR5) +1:09.2
7 L.ペリエ(プジョー208 T16) +1:10.5
8 N.ヘルチグ(シュコダ・ファビアR5) +1:17.5
9 G.グライジフ(シュコダ・ファビアR5) +1:18.8
10 I.アレス(ヒュンダイi20 R5) +1:21.9



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