ERC第2戦ラリーイズラス・カナリアス(スペイン、ターマック)は5月5日、レグ2に設定された6SS・101.74kmの走行が行われ、前日から大差をつけて首位に立っていたアレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)が総合優勝。今イベント3連覇を果たし、2018シーズン開幕2連勝を飾った。ERCで開幕2連勝を飾ったのは、2011年のルカ・ロセッティ以来だという。
今戦に設定された14SS中、10本でステージウインを獲得する圧巻の勝利を飾ったルキヤナク。「本当に、本当にハッピーだよ。たくさんベストタイムをマークして、自信ある走りを見せられた。若手がハードにプッシュしてくるだろうと心配していたが、うまく対応できた。天気も自分たちには問題なかった。ピレリタイヤには感謝しているよ」
総合2位には、ERCジュニアU28にも登録している20歳のニコライ・グライジン(シュコダ・ファビアR5)が続いた。
一方、激しい戦いとなった3位争いは、ファビアン・クレイム(シュコダ・ファビアR5)とホセ・シュアレス(ヒュンダイi20 R5)がガチンコ対決。この日を3番手からスタートしたクレイムだったが、日中サービスまでにシュアレスがその差を3.5秒までに詰めてくる。追い上げに挑むクレイムは午後のステージ2本でその差を9.8秒まで広げたが、最終ステージに向かうリエゾンで、ルーティンのチェックのために警察車両に足止めを食らうハプニングに見舞われる。これでタイムコントロールへの到着が遅れ、ポディウム争いへ黄信号が灯ったクレイムは、この最終ステージで激走を披露。最終的にシュアレスに9.2秒差をつけて、クレイムが3位の座を射止めた。クレイムにとってERCのポディウムに上がるのは、これが初めて。
ERCジュニアU27は、ディアゴ・ガゴ、マルティン・セスク、エフレン・ラレーナが三つ巴のバトルを展開したが、午前のステージでラレーナがクラッシュアウト。最終的にガゴが、ERC3部門とともに勝利を飾った。ERC2はチボール・エルディ(三菱ランサーエボリューションX)が順位をキープしてトップフィニッシュを果たした。
ERCの次戦、第3戦は6月1‐3日に開催されるアクロポリスラリー(ギリシャ、グラベル)。
ERCカナリアス 最終結果
1 A.ルキヤナク(フォード・フィエスタR5) 2:06:23.6
2 N.グライジン(シュコダ・ファビアR5) +51.4
3 F.クレイム(シュコダ・ファビアR5) +1:29.5
4 J.シュアレス(ヒュンダイi20 R5) +1:48.4
5 L.ペリエ(プジョー208 T16) +1:49.4
6 G.グライジフ(シュコダ・ファビアR5) +2:04.5
7 B.マガリエス(シュコダ・ファビアR5) +2:21.2
8 I.アレス(ヒュンダイi20 R5) +2:23.1
9 E.ブライニルドセン(フォード・フィエスタR5) +2:25.9
10 L.ハバイ(フォード・フィエスタR5) +3:07.4