今季3戦目のWRCイベントとなるポルトガルに臨むTGRチャレンジプログラムの勝田貴元は、初出場だった昨年よりも確実にスピードが上がったと言う自身の成長に手応えを感じつつ、慎重なアプローチでラリーをスタートした。
「去年はデイ1でステアリングラックが壊れてデイリタイアしましたが、そのあとはクリーンな走りで経験を積むことができました。難しいラリーでしたけど、ポルトガルに悪い印象は持ってません」
「今年に関しては自分の持っているスピードは確実に上がっているし、ペースノートのインフォメーションもすごく精度が上がっているので、きっとこのラリーでも、去年より速く走れるはずです。ただ、スピードが上がるにつれてリスクも高くなるし、パンクなども起きやすくなる。そこは考えながら今回のラリーを進めたいと思います。今年のステージは、場所はほとんど同じなのですがコンディションが少し違っていて、路面がすごく柔らかくてラフな場所が増えている。最初は様子を見ながらある程度セーブしたドライビングをして、いけるところはいくというメリハリのある走りができるようにしたいです。今回と次のサルディニアはおそらくサバイバル戦になると思うので、今年最大の目標であるフィンランドで気持ちよくスタートできるように、まずはしっかりゴールしたいと思っています」
初日、勝田はSS1でWRC2部門14番手タイムを記録、総合27位につけた。