ラリーポルトガルは5月20日、最後に残された5SSを終了。WRC2にエントリーしたTGRチャレンジプログラムの新井大輝は5位、勝田貴元は13位だった。
この日の新井は出だしの2SSで好タイムを記録し、再び4番手に順位を上げたものの、SS18後半で岩に右リヤタイヤをヒットし、ブレーキディスクを破損。その後の2ステージは慎重な走りを強いられた。
「今日はスペアタイヤ2本積みで、(クルマが重いので)かなり抑えて走ってたんですけど、すごく滑る場所で、石にぶつけてしまいました。あとはクルマを壊さないように走るだけでしたね。でも、ラリーで全体を通しては、パンクもあったり、メカトラブルもあったり、自分のミスもあったりした中できちんと完走できたのは大きかったかな。特に今日は、ぶつけるまではいいタイムも出せていましたし。今回走り切れたので、次のサルディニアは落ち着いていけると思います。目標は、今度こそトラブルフリーで走り切ることです」
一方の勝田は5つのステージを危なげなく走り切った。
「ステージのコンディションが昨日とも全然違って、すごく滑りやすくて今日の方が難しかったです。でも、昨日と同じように試しながら走って、次に繋がる発見も多かった。ラリー2になってしまったので結果は良くはないですが、この1週間を通して、進むべき方向性がドライビングに関してもセッティングに関してもなんとなく見えてきました。次に繋がるラリーにしたいという目標は、達成できたと思います。サルディニアはさらにサバイバルになると思うので、しっかりマネージメントしながら走りたいです」