ラリーポルトガルは5月21日にシェイクダウンが行われ、今戦から新型ポロR WRCにスイッチしたミケルセンがトップタイム。VW勢がトップ3を独占した。
4.63kmのパレデスステージを、ミケルセンはセバスチャン・オジエを1.3秒先行してのトップタイムをマーク。オジエと共に1月の開幕戦から2世代目のポロR WRCをドライブしているヤリマティ・ラトバラは、さらに0.5秒遅れの3番手タイムだった。
「どうしてもっと早くこのマシンに乗れなかったんだろう!」とミケルセンは冗談も出る余裕を見せた。「フィーリングは最高だよ。ものすごくテストをして、何kmも走り込んだ。昨年から知らされていたので、予想はついていた。今朝は本当に満喫できたよ」
VW勢に続いたのは、今戦からMスポーツが投入する新型フォード・フィエスタRS WRCのオィット・タナック。ラトバラに0.3秒差で、ヒュンダイi20 WRCのダニ・ソルドと同タイムだった。同じく新型フィエスタRS WRCのロバート・クビカが6番手タイムで続いた。
シトロエンもこのポルトガルで新型DS 3 WRCにスイッチしているが、シェイクダウン1回目の走行でマッズ・オストベルグが転倒。ダメージは軽く、修復後、オストベルグは2回の走行をこなした。
「走行がワイドになり、バンクに接触して転倒し、ドライバー側で着地した。かなり大きなクラッシュだったが、それほど衝撃はなかった。観客に押してもらって態勢を戻し、タイヤを交換してサービスに戻ったんだ」とオストベルグ。
「たぶん、ペースノートで何か行き違いがあったのではないかと思うが、よく分からない。ショート6レフト マイナスの全開コーナーだと思ったのが、実は5レフト マイナスだった。もちろん、ブレーキを踏まなくてはならないコーナーだよ」