アジア‐パシフィック・ラリー選手権(APRC)第2戦ナショナル・キャピタルラリー(グラベル)は6月1‐3日、オーストラリアの首都キャンベラ周辺で開催される。
APRCのオーストラリア戦は昨年、急遽キャンベラへの復帰が決まったが、今季はそのまま継続開催となった。設定されるステージは15SS・243.23kmで、リエゾンも含めた総走行距離は565.79kmと、非常にコンパクトな設定になっている。イベントは、6月1日午前にシェイクダウン、夕方にキャンベラ市街地でスタートセレモニーを行った後、6月2日に競技がスタート。レグ1は4SSを2回ずつ走行する8SS、3日のレグ2は3SSを2ループする6SSで構成される。
選手権争いでは、ニュージーランドで行われた開幕戦でクスコレーシングの炭山裕矢(シュコダ・ファビアR5)が優勝を飾って首位発進。APRCのサブタイトル、アジアカップではタイトル獲得経験のある炭山だが、シリーズフル参戦は意外にも今年が初めて。開幕戦に続きキャンベラでのラリーに参戦するのも今回が初めてとなり、R5マシンと路面に慣れながらのラリーとなるが、堅実に走り切り、ポイントを重ねてシリーズ争いでもポジション固めを狙いたいところだ。なお炭山は既報通り、翌週に開催されるJSR第2戦モントレー2018にもエントリーしており、ここでは映画「OVER DRIVE」で使用されたトヨタ・ヴィッツを駆ることになっている。
一方、開幕戦ではリタイアを喫しているチームメイトのマイケル・ヤングは、今季はレクサス2000ccのエンジンを搭載した4WD仕様のトヨタ・ヴィッツでの参戦。現在はオーストラリア在住のヤング、このキャンベラ戦では、カーNo.1を担う。今戦はオーストラリア国内戦が併催されており、国内戦部門にはニールベイツ・モータースポーツが製作したAP4仕様のトヨタ・ヤリスを投入しており、ヤングのCUSCOヴィッツと、ハリー・ベイツが駆るヤリスの対戦にも注目が集まっている。
この他、APRC部門には、APRCオーストラリア戦参戦の常連、増村淳が三菱ランサーエボリューションXで今年もエントリーを果たしている。