モリゾウこと、トヨタの豊田章男社長が、11月3日に愛知県新城市で開催された「TRDラリーチャレンジ Round 5 in 新城」で、総合13位、クラス4(トヨタ車限定クラス)で8位完走を果たした。
「TRDラリーチャレンジ」は、昨年までは「TRDヴィッツチャレンジ」の名称でトヨタ・ヴィッツのワンメイクラリーとして2002年にスタート。モデルチェンジごとにクラス区分などが変更されてきたが、今年から歴代ヴィッツ(SCP10、NCP91、NCP131)に加え、ヴィッツ以外のトヨタ車でも参戦可能な「クラス4」を新設し、シリーズ名称も「TRDラリーチャレンジ」に改称した。モリゾウ選手は、ベテランコ・ドライバーの竹下紀子選手と組んでGAZOO Racingのトヨタ86でこのクラス4に参戦。人生初ラリーを見事に走り切った。
コースとして設定された道は、2車線の元有料道路を閉鎖してめいっぱい使うSS1作手、1車線で高低差のあるギャラリーステージのSS2ほうらいせん、低速コーナーが連続する難しいコースのSS3雁峰西ショートの3カ所で、午後にSS1、SS2を再走する計5本、SS距離は16.09km。参加台数は今年最大の48台に上った。
モリゾウ選手は、オープニングのSS1でいきなりクラス3番手タイムを刻むが、SS2は10番手、SS3は11番手タイムと慎重な走り。しかし昼のサービスを挟んで迎えたリピートステージのSS4、SS5では2番手タイム、9番手タイムと、午前の走行よりもそれぞれ約5秒速いタイムをたたき出し、クラス4の12台中8位という成績でフィニッシュした。
「TRDヴィッツチャレンジがTRDラリーチャレンジに変わって、間違いなく発展してきていますよね。これも日本のモータースポーツ文化。僕は日本のモータースポーツ文化を育てたいと思っていますが、これがあるじゃないかと。自分で考えているのと実際にやるのとでは違うし、見える世界が広がってきました。大変お世話になったという感じです。(全日本ラリーなどもありますが)次にやるとしてもこのラリーです。自分の実力に合わせてね」とラリー後に語った。
なお、クラス4の優勝者は同じくトヨタ86を駆る山口忍/片岡智子組。NCP131で争われるクラス1は藤田豊久/落合孝平組、NCP91ヴィッツで争われるクラス2は松岡淳/伊藤和明組、SCP10で争われるクラス3は野村長/赤木弥生組がそれぞれ優勝した。
TRDラリーチャレンジ
http://trdrallychallenge.jp