2012年IRC最終戦、キプロス・ラリーは、11月2-4日、キプロス島南西部のパフォスを拠点に開催。例年、シリーズの最終戦はダブルポイントが与えられるが、シリーズ2位、3位につけているヤン・コペッキー、ユホ・ハンニネンがエントリーしていないため、この時点でアンドレアス・ミケルセンのシリーズ2連覇が決まる。
一方、プロダクションカップは、タイトル争いが混沌化している。現在シリーズ首位につけているのは、ルノー・メガーヌRSのロベルト・コンサニだが、このマシンはグラベル仕様でのホモロゲーションがないため、ミックス路面となる今回はルノー・クリオR3での参戦。プロダクションカップのポイント対象外となる。シリーズ2位につけているアンドレアス・アイグナーとコンサニとの差は22ポイント。アイグナーは、キプロスで4位以上でフィニッシュすればタイトルを獲得できる。
そのアイグナーは先週、母国オーストリアで行われたミックス路面のラリー・ワルドヴェルテルでゼロカーをドライブし、キプロス戦に備えた。アイグナーはこのイベントで、ディーゼルエンジンのスバル・インプレッサをドライブ。コ・ドライバーは、IRC同様、イルカ・ミノアが務めた。
一方のコンサニは2WDカップでもタイトル争いに絡んでおり、こちらも4位にまでタイトルの可能性が残っている。
このキプロスラリーは、FIA中東選手権も併催されており、ナッサー・アルアティヤーがフォード・フィエスタRRCでエントリーしている。