今季から立ち上がったアメリカズ・ラリークロス(ARX)は、米国での初開催となる第2戦が7月14日、テキサス州オースチンにあるサーキットオブアメリカ(COTA)で行われ、フォルクスワーゲン・ビートルのスコット・スピードが優勝を飾った。
元F1ドライバーのスピードは、米国の人気ドライバー、ケン・ブロック(フォード・フォーカスRS)、自身のフォルクワーゲン・アンドレッティ・ラリークロスのチームメイトであるタナー・ファウストを抑えて勝利を飾った。この結果、スピードは選手権争いでもファウストを1ポイント上まわる首位に立っている。
一方、ARX初参戦となったブロックは、サスペンションにトラブルを抱えながらも凌ぎ切り、ここ3シーズンではベストリザルトとなる2位でポディウムに上がった。
「トラブルのためペースを維持するのが難しかったが、ローエンボロ・モータースポーツが見事に修復してくれた。米国のラリークロス競技に戻ってこれて、最高の気分。数週間後のカナダ戦は、もっと自分たちのマシンに合っていると思うので今から楽しみだ」とブロック。チームメイトのスティーブ・アーピンも同じくサスペンショントラブルを抱えており、セミファイナルでもリヤに症状が出てファイナル進出を逃した。
また、スバル・ラリーチームUSAは、パトリック・サンデル、トラビス・パストラーナ、クリス・アトキンソンと3台のスバルWRX STIがファイナルに進出。サンデルは「いい滑り出しを決めて、ファウストと一緒にジョーカーに入ったので、クリーンな状態でバトルできるチャンスができた。残念ながら、それはうまく行かず最終的に5位に終わったが、今後に向けて収穫もあったことがうれしい」と語った。ARX初参戦のパストラーナは4位、アトキンソンは6位でのフィニッシュとなった。