WRCポルトガル:事前情報 本拠地を北部に戻し注目の開催 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
現地速報がすぐわかる! バックナンバーが読み放題。ラリプラLINE限定コンテンツ配信中

WRCポルトガル:事前情報 本拠地を北部に戻し注目の開催

 

今季のWRCポルトガルは、2001年までのポルトに近いエリアに本拠地を移して開催される。

■プレビュー
WRCが創設された1973年に開催されたイベントの一つ、ラリーポルトガルは長い歴史を誇るが、今年は本拠地が北部に復帰。2001年に参戦した経験を持つヘニング・ソルベルグを除いては、WRCトップドライバーの中でこのエリアのステージ経験を持つものはいない。ただし、ポルトガルきっての名ステージ、スペクタクルな6kmのファフェはこの3年間、WRC戦の前にラリースプリントが開催されている。今年は、ラリー最終日に距離が延長された設定で2回走行。2回目は最終ステージでパワーステージに指定されている。

ポルトガルには全ての選手権がかかっており、特にJWRCはラリーモンテカルロ以来の開催。18人のドライバー中、15人は、同じく2WDマシンで戦うWRC3にもエントリーしている。WRC2には27人がエントリー。選手権争いで首位に立つヤリ・ケトマーが、今戦でWRCデビューを迎えるシュコダ・ファビアR5を駆るエサペッカ・ラッピ、ポンタス・ティデマンドを迎え撃つ。WRカーは15台がエントリー。シトロエンは DS 3 WRC、フォードはフィエスタ RS WRCの改良型を投入。アンドレアス・ミケルセンは、今戦から新型ポロR WRCにスイッチする。

■2015年ルート
今年は2001年までラリーの本拠地を務めていたポルトの北部、マトシンホスが拠点となる。21日にはグイマラエスでセレモニアルスタートが行われた後、ルーサダ・ラリークロスサーキットでショートのスーパーSSを走行する。22日金曜日はスペイン国境に近い北部にステージが設定。イベント最長となる23日には、東部のアマランテ近郊を走行する。最終日は、名ステージ・ファフェでの2回の走行を含む3SSのみの設定。

■ラリーデータ
開催日:2015年5月21-24日
本拠地:マトシンホス
時差:UTC +1
総走行距離: 1526.16km
総ステージ走行距離:351.71km (SS比率23.05%)
総SS数:16

■開催選手権
WRC
WRC2
WRC3
JWRC

■主なマシンスペック
・グラベルサスペンション
・摩耗の激しい路面で、晴天になれば気温の高さも懸念される。

■歴史
・初開催は1967年。WRCが設立された1973年にカレンダーに含まれたイベントの一つでもある。
・当初はミックス路面のラリーだったが、その後純粋なグラベルラリーに。しかし、2001年の開催が悪天候に見舞われ、カレンダーから外れる。その後、本拠地を南部のリゾート地、アルガルベに移し2007年にカレンダー復帰。
・「世界のベストラリー」に5回選出されている。

■見どころ
・もちろんファフェ。ビッグジャンプと、ステージ脇に押し寄せる何万人もの観客が醸し出す雰囲気はポルトガル独特のもの。
・2009年には、ヤリマティ・ラトバラがフォード・フォーカスRS WRCで大クラッシュ。17回転倒しながら丘を下った。



RALLY PLUS