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WRC第11戦フランス デイ1はローブ快走

 

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 WRC第11戦ラリー・ド・フランスの競技2日目は10月5日(金)。コルマール周辺の3ステージを2回走行し、ミュールーズで市街地SS1本を行う計7SS。合計距離は146.17kmと長い1日だ。

 前日の雨によりタイヤセレクトはチーム、選手によって違いが生じた。シトロエンはハード、フォードのペター・ソルベルグとヤリ-マティ・ラトバラはソフトを主体に装着。しかし、SS2は全体的に乾いていたためハードを選んだシトロエン勢が速く、ローブがベストでヒルボネンが続く。SS1トップのティエリー・ヌービルは大きく遅れ、総合ではローブが1位、ヒルボネンが2位に浮上した。

 続くSS3でもローブがベストを獲り、ラトバラがヒルボネンをかわして2位に浮上。シトロエン勢は前輪にハード、後輪にソフトを履き所々ウェット路面が残るコースに対応した。4輪ともソフトのソルベルグは、足まわりのセッティングをラトバラよりも柔らかくし過ぎたことでタイムが伸びず、ヌービルに抜かれ6位に順位を落としてしまった。ハンドリングが決まらないソルドをヌービルが抜き4位にポジションアップ。1位ローブと2位ラトバラの差は7.5秒だ。

 午後のリピートステージではSS5でローブが、SS6でラトバラが最速タイムをマーク。リモートサービスでスタビライザーを調整し、ハンドリングが好転したソルベルグが4位にポジションを上げた。そしてSS7ではローブが、ミュールーズ市街地でのSS8ではラトバラがベストを刻み両者の差は13.1秒となった。

 WRC9連覇に向けてさらに1歩前進したローブ。2位ラトバラは「引き続きプッシュするよ」と、暗闇のなか充実した表情で土曜日への抱負を語った。

 3位は0.7秒差でソルベルグを抑えたヒルボネン。しかし首位ローブとは32.6秒差とかなり大きく離されている。「セブとヤリ-マティはとても速かった」とヒルボネン。4位ソルベルグは「サービスでセッティングを変えてマシンは良くなった」と、標準をヒルボネンの背中に定めた。

 以下、5位はブレーキトラブルに見舞われたソルド。背後には6位ヌービルが6.6秒差で迫っている。それでも「まだ3位は狙えるはずだ」と、ポディウムフィニッシュを目指す姿勢を明らかにした。

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