WRC第8戦フィンランド最終日、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの新井大輝、足立さやかは、金曜日にデイリタイアは喫したものの、サバイバル戦となったWRC2でラリーフィニッシュまでたどり着いた。
クラス7位となった新井は、「今日はクリーンに走れました。スペアタイヤ2本積みで、この高速コースであのタイムなら、ペースもまあいいかなと。ラリー全体を通しても、色々トラブルがあったなかで完走できて、いいタイムも出せているので、そこは良かったところかな。フィンランドで最後まで走ったのも、3年目で初めてでした」とほっとした表情。
一方、フィンランド人ドライバー、ヤルコ・ニカラと組む足立さやかは金曜日のオープニングSSでのリタイアだったたため大量ペナルティを受けて14位にとどまったが、この日前半もクラス上位を争う好タイムを連発。パワーステージを含む後半のリピートではポップオフバルブにトラブルが出てペースを維持できなかったものの、こちらも無事に最後まで走り切った。「クルマを持ち帰ることが大事だったので、走り切れてよかったです。ラリーの2/3を走ることができた。こんなに長い距離を走ったことはなかったから、ここでまたひとつ成長できたという実感あります」と笑顔をみせた。
金曜日にリタイアして再走できなかった勝田貴元を含めたラリーチャレンジプログラムの3人はこの後、8月31日〜9月1日にかけて開催されるフィンランド国内ラリー選手権第6戦のEnset Oy SM-Ralliに挑む。
「今日優勝したピエタリネンや2位のフッツネンなど、ここにいるドライバーたちがそのまま出場すると思うので、レベルは低くないし、彼らといい勝負ができることを期待しています」と新井は、今年のプログラムの最終戦への意気込みを語っている。