2017年のERCジュニア・アンダー28のチャンピオン、マリヤン・グリエベルが、タイトル獲得の賞典を行使して、8月のWRCドイツにWRカーで参戦することが決まった。
先日のドイツ選手権戦ラリーバルトブルクを制したばかりのグリエベルは、昨シーズン、R5で参戦する若手のための部門でシリーズを制した。その賞典として、ERCのプロモーターであるユーロスポーツ・イベンツから前年型WRカーでWRCのヨーロッパ戦1戦の参戦をオファーされ、シトロエンDS3 WRCで母国開催のWRCドイツ戦に参戦することが固まったもの。
「ADACラリードイツは、自分が住んでいるエリアの真ん中にあるので、自分にとって特別なイベント」と語るグリエベル。
「ルクセンブルグで総合優勝した後、PHスポールと相談し、その後自分のスポンサーにも、自分にとって特別な母国ラリーを特別なマシンで出ることを相談した。みんな興味を示してくれて、追加支援を行ってくれた。自分のメインスポンサーはアーミン・クレマーだが、その他にもたくさんの人々やユーロスポーツ・イベンツを含めたくさんの会社が、このプロジェクトを実現させてくれた」
現在29歳のグリエベルは、2016年はピレリを履いたオペル・アダムR2でERCジュニアタイトルを獲得した後、その特典として同年のERC最終戦キプロスラリーにシュコダ・ファビアR5で参戦を果たした。R5マシンでのデビュー戦となったこのイベントで総合2位に入り、バウムシュラッガー・ラリー&レーシングから2017年のERCジュニア・アンダー28への参戦チャンスをつかみ、3勝をマークしてタイトルを獲得した。
今年のWRCドイツでは、WRカードライバーの中では唯一のドイツ人として挑む。
「R5マシンよりもさらに速く感動的だと思うし、もちろんより楽しいとも思う。学ぶには絶好のチャンスだし、将来のためにメディア露出やプロモーションにもつながる。2018スペックのWRカー勢相手に対抗するチャンスはないが、WRCの一番速いマシンの中で走ることができるのは素晴らしいこと。自分の目標は、道に残り続けてR5勢よりも上位につけ、トップ10圏内でフィニッシュして、本物のWRCのポイントを獲得したい」