WRC5連覇王者のセバスチャン・オジエが、9月21−23日にオーストリアで開催されるドイツツーリングカー選手権(DTM)シュピールベルク戦に、ゲストドライバーとして参戦することになった。WRCでは現在、フォード・フィエスタWRCで熾烈なタイトル争いを展開中のオジエだが、このDTM戦ではメルセデス‐AMG C63 DTMを駆り、18人のドライバーと対戦する。
「非常にエキサイティングな経験だ」とオジエ。
「DTMは自分にとって未知の世界だが、一周ごとに出来る限り多くを学びたいと思っている。さらに経験を積むことで、自分のレースキャリアを押し広げるチャンスになると考えている。これまでは、常設のレーシングコースはあまりドライブしたことはなく、GTマシンで何度か走ったことがあるだけ。DTMカーは、まちがいなくもっと速い。もちろん、ゲストドライバーだから、すぐにコンペティティブには戦えない。シュピールベルクでの最初の週末は難しくなると思っているので、自分の目標は出来るだけ他のドライバーについていくことだ」
今季のDTMが国際的に活躍するトップドライバーをゲストに呼ぶのは、オジエで3人目。ホッケンハイムで行われた開幕戦では、DTMタイトルを2回獲得し今季から世界ラリークロス選手権に専念するマティアス・エクストロームが登場を果たし、8月24−26日に開催されるミサノ戦では、インディカー王者に2回輝いているパラリンピック金メダリスト、アレッサンドロ・ザナルディがゲストドライバーとしてDTMのグリッドに並ぶ。
ザンブートで開催されたDTMミーティングで、オジエはメルセデス‐AMG C 63 DTMでレースタクシーのドライバーを務めており、夫人であるTVプレゼンターのアンドレア・カイザーさんを乗せてコースを3周している。今週の火曜日と水曜日にもイタリアのバレルンガでDTMマシンでの走行を行う。