ヒュンダイは27日、パリ・モーターショーで2013年からのWRC世界ラリー選手権復帰を発表し、WRC参戦車両『i20 WRC』を発表した。
韓国のヒュンダイは、過去に2003年途中に撤退するまでヒュンダイ・アクセントWRCを製作し、イギリスのMSD(モータースポーツ・デベロップメント)と組んで参戦していた。この際、シーズン途中の撤退によりFIAから違約金が科されていた。
今回のWRC復帰はそれ以来のこととなるが、ヒュンダイは2013年は数戦にテスト参戦を、2014年からはフル参戦を行うと予想されている。また、今回の『i20 WRC』は、ヨーロッパに拠点を置いたヒュンダイの自製WRCマシンとされている。
「WRCは、地球上でも最もドラマチックなモータースポーツのひとつだ。それは興奮と活力で満たされており、ヒュンダイブランドを具現化するものだ。そしてWRCはまた、メーカーに対して技術力を要求する。我々の参加はヒュンダイのエンジニアリングの優秀さと、耐久性を示すもので、市販車を強化することにも役立つ」とヒュンダイ・ヨーロッパのマーク・ホールは語る。
また、ヒュンダイは公式声明の中で「2003年の撤退以降、ヒュンダイの長期目標はヨーロッパにWRCの為の拠点を設け、優れたパフォーマンスを発揮するラリーカーを開発することだった。i20は、その具現化したものだ」と加えている。
今回のパリショーでは、i20 WRCが公開された他はドライバーやチーム体制などは明らかにされていない。