今回のWRCドイツを皮切りに、今年のGBとカタルーニャでWRCオフィシャルパートナーを務めることになった旭化成のスタッフが現地を訪れ、WRCをサポートすることになった経緯を語った。
「旭化成は日系メーカーを中心に、色々な素材・材料を提供していますが、今回特にヨーロッパの事業を強化するにあたって、ブランディングとしてヨーロッパでメジャーなWRCが有効なのではという結論に達しました。長く継続して、ヨーロッパの自動車メーカーや部品メーカーに、我々の材料を提供するのが目標です」(荒井盛全・広報室 企画・宣伝グループ長)
また、今回の契約を成立させる中心的存在となった宇高道尊オートモーティブ事業推進室室長は「2年前にオートモーティブ事業推進室ができた際に、なにか一手を打とうと考えるなかでWRCが浮上しました。旭化成の知名度は、日本では広く知っていただいていますが、ヨーロッパではまだまだ。今回、クルマに大きくロゴを掲げさせていただきましたが、先ほどトヨタのサービスで、日本人以外のチームスタッフから『これは何の会社だ』と聞かれたと言われました。まさしく我々の狙いどおりです。これが海外の大手のメーカーを目指しての第一歩です。モータースポーツを応援したいという想いもありました」と語る。
WRCパートナーとしての契約はひとまず今年の3戦のみだが、来シーズンからは“フル参戦”を検討中とのことだ。