8月19日(日)、WRC第9戦ラリードイツの競技最終日が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのオィット・タナックが今季3勝目を飾った。自身のラリードイツ2連覇を果たすとともに、ヤリスWRCにターマックラリー初勝利を献上。チームメイトのエサペッカ・ラッピも総合3位でフィニッシュし、ヤリスWRCが1-3フィニッシュを達成した。
トヨタはこれでマニュファクチャラーズ選手権2位に浮上。また、3番手を走行していたヤリ-マティ・ラトバラも、最終日にマシントラブルのためリタイアとなったものの、2度のSSベストタイム獲得するなど高いパフォーマンスを発揮した。
この結果を受けて、チーム総代表を務めるトヨタ自動車の豊田章男社長は、次の声明を発表した。
「週末、ドイツで行われた世界ラリー選手権で、タナック選手、ヤルヴェオヤ選手組が優勝し、フィンランドに続く2連勝を果たしてくれました。加えて、フィンランドでは悔しい想いをした、ラッピ選手、フェルム選手組が3位表彰台に立ち、TOYOTA GAZOO Racing WRTとしては2戦連続での1-3フィニッシュとなりました。
ヤリスWRCのエンジンは、ドイツにあるTMG(Toyota Motorsport GmbH)でつくられています。その設計・開発に携わる関係者が見守る地ドイツで、ドライバー達がポディウムに立った姿は、私にとっても、とても嬉しく、感動的なシーンとなりました。
感動的な週末に導いてくれたチームのみんな、本当にありがとう。そして、いつも応援いただいているファンの皆様、今週も熱い声援を送ってくださり、ありがとうございました」
「一方で、悔しい想いもありました。ラトバラ選手がマシントラブルにより、ドイツの道を完走できずに終わってしまいました。先日、ラトバラ選手は、私に『ヤリスは乗りやすいクルマです』と話してくれました。今回も彼は『ヤリスの運転を心底楽しめている』と言ってくれていましたが、マシントラブルで彼のドライブを止めてしまいました。
我々はドライバーが安心して全力で走れるクルマをつくる責任があります。しかし、まだ我々には、それが果たせていません。この悔しさを、しっかり受けとめ、もっといいクルマをつくるチャンスに変え、努力していかなければならないと、改めて、強く感じています。ドライバーが安心して走りを楽しめるクルマを目指し、今後も戦ってまいります。
皆さま、引き続き、応援よろしくお願いいたします」