今季のIRC、2WDカップは現在、2010年の2WD王者、ハリー・ハント(シトロエンDS3 R3T)とロベルト・コンサニ(ルノークリオR3)が激しいタイトル争いを繰り広げており、全13戦中9戦を終えたところで、ハントが26ポイント差でリード。ただし、有効戦数はベスト8戦である上に、最終戦キプロスではダブルポイントが与えられるため、タイトルの行方はまだ見えてこない。
このためハントは、9月末に開催されるブルガリアと、最終戦キプロスを追加参戦することを決めた。
さらに最終戦キプロス前に開催されるサンレモ戦では、クロノスレーシングが久しぶりにIRCに参戦。2008年(ニコラ・ブイヨー)、2009年(クリス・ミーク)とタイトル連覇を果たしたシリーズ屈指の名門チームがプリペアするプジョーS2000を、ハントがドライブすることになった。
「才能ある若手のハリー・ハントと共にIRCに復帰する報告ができることをうれしく思う」とチームはコメント。ハントも「2戦をプログラムに追加することを決めたことに加え、4WDマシンをドライブできることは願ってもない機会だ」と語った。
クロノスレーシングはサンレモで過去2勝を挙げており、2009年はミークが、昨年はティエリー・ヌービルが制している。