フォルクスワーゲンがポロGTI R5の販売を開始、WRCスペインに2台をエントリー – RALLYPLUS.NET ラリープラス
現地速報がすぐわかる! バックナンバーが読み放題。ラリプラLINE限定コンテンツ配信中

フォルクスワーゲンがポロGTI R5の販売を開始、WRCスペインに2台をエントリー

©Volkswagen

フォルクスワーゲンは、開発を進めてきたポロGTI R5の販売を開始した。まず、オーストリア、ベルギー、フィンランド、イタリア、ポルトガル、スウェーデン、パラグアイのプライベーターチームから15台を受注したという。

プライベーターチームのスタッフがハノーバにあるフォルクスワーゲン・モータースポーツの本社を訪れ、272馬力・4WDマシンの感触を、テストドライバーのディエテル・デッピンとともに、スーリンゲン近郊のテストセンターで確かめた。

「このポロGTI R5は、これまでに9000kmのテスト走行を消化しており、グラベルとターマックでそれぞれ半分ずつの走行を重ねている」
とフォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、スベン・スミーツ。
「開発チームが一丸となって必死で取り組んできた。最初のカスタマーからの反応も非常にいい」

Volkswagen

「最初のセッションからのフィードバックは、非常にポジティブなものだった」とセールス担当チーフのジュリアン・グランダルも付け加えた。
「ほぼ全チームが、既にこのマシンを使う2019年の参戦プランを固めている。彼らがポロGTI R5を操る姿を見るのが待ち切れない」

ポロGTI R5の実戦デビューは、10月末のWRCスペインとなる予定だ。ホモロゲーションは10月1日の予定。競技での使用公認を受けるまでに、テスト走行は合計1万km近くにまで達する予定だ。さらに、WRC2部門のほか、ERCや各国選手権でも実戦に登場すると見られている。

「スペックを確定する際には、プライベーターチームがポロGTI R5の技術サポートを容易に行えるようにすることに配慮した」と、WRC時代はセバスチャン・オジエのレーシングエンジニアを務めていたポロGTI R5テクニカルプロジェクトマネージャー、ジャン‐ジェラルド・デジョンはコメント。

最初の供給が行われるまでの間に、さらにテストが予定されており、10月25‐28日に開催されるWRCラリースペインでは、初めて世界選手権に登場する。そして、フォルクスワーゲン・モータースポーツにとっても、2016年WRCオーストラリア以来のWRC戦となる。
「ラリースペインでは、自分たちのチームから2台をエントリーする」とスミーツ。
「目的は、ポロGTI R5の競技力を、最高レベルのイベントで披露することにある」



RALLY PLUS