ヒュンダイ・モータースポーツは、ティエリー・ヌービルとの契約を3年延長し2021シーズンまで更新したことを発表した。ヌービルは、2013年末にヒュンダイ加盟以来コ・ドライバーを務めるニコラ・ジルスールとのコンビも継続する。この発表により、ヒュンダイ・モータースポーツのWRC参戦活動が少なくとも同じ時期まで続くことも確定したことになる。
ヌービルは、2014年のメキシコでヒュンダイ初のWRCポディウムを獲得し、その後、チームが拠点を置くドイツ戦では、シェイクダウンで転倒という波乱を乗り越えて優勝、1‐2フィニッシュも達成している。今週末に開催されるラリートルコには、23ポイント差の選手権リーダーとして臨む。ヒュンダイ・モータースポーツも、マニュファクチャラーズ選手権では13ポイント差の首位に立っている。
今季のWRCストーブリーグ、鍵を握る1人と見られていたヌービルだったが「ヒュンダイ・モータースポーツとの3年契約が合意に達して、本当にハッピー」と安堵のコメントを寄せた。
「ここ数シーズンは大きく成長できているし、このチームに残って自分のキャリアを積み続けることが自分の目標になっていた。2014年以来、僕らはたくさんのシーンを共有してきたし、困難な時も一緒に乗り越えてきた。2014年のチームでの初優勝は、そのハイライトの一つ。そこから、たくさんの勝利を重ねてきた」
「チームの雰囲気は本当にアットホームで、チームメイトとも仲がいい。これは、とても重要なことだよ。この成功の立役者でもあるニコラと一緒に、今のシーズンを出来る限り最高の状態のままで戦い続け、タイトル獲得を目指すことに専念する。そして、その後もキャリアを積み続ける。ヒュンダイ・モータースポーツの将来が、さらに輝かしいものになることを願っているよ」
チーム代表のミシェル・ナンダンも「ティエリー、ニコラとの関係をさらに3年間続けられることをうれしく思う」と喜びを語った。
「2人はこの5年間、ヒュンダイ・モータースポーツのWRC活動を高めるために重要な役割を担ってきた。2014年ドイツの初優勝に始まり、現在の選手権争いまで、様々な節目でチームを支えてきてくれた。今年のWRCを最高の形で締めくくるために、今の段階で2019年以降の見通しを建てることは重要。ティエリーとニコラは、モータースポーツのグローバルな舞台でヒュンダイのアンバサダーとして見事な役目を果たしてくれているし、チームの内外でもリスペクトされている。この先も彼らとともに戦っていけることを嬉しく思うよ」