アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第4戦「RALLY HOKKAIDO」は、金曜日に行われた札内でのスーパーSSに続き、9月15日(土曜日)に8SS、119.84kmを走行。シュコダ・ファビアR5をドライブする炭山裕矢/保井隆宏が、2位の岩下英一/鍋倉正彦(三菱ランサーエボリューションIX)に5分19秒0の差をつけて、初日トップに立った。5分58秒3差の3位には青山康/竹下紀子(スバル・インプレッサWRX STI)がつけている。
初日のスーパーSSはトヨタ・ヴィッツに乗るマイケル・ヤング/マルコム・リードがトップに立ったが、SS2で早々にサスペンションを壊してリタイア。代わって首位に立った炭山は、この日行われた全てのステージでベストタイムを記録する圧倒的なパフォーマンスを披露。2位以下に大差をつけて走りきった。
「ライバルになると思っていたマイケル(ヤング)がすぐリタイアしてしまったのが、本当に残念でした。僕自身はノートラブルで最終サービスに戻ってくることができました。でも、2位以下が離れてしまったので、これだけ距離の長いラリーではペース配分が非常に難しかったです」と、炭山は余裕の笑顔を見せた。
2位の岩下は午前中に負ったサスペンションのダメージをリモートサービスで修復したものの、依然として足回りからのバイブレーションを抱えたままの走行となり、思うようにペースが上がらない。3位の青山が39.3秒差につけており、最終日の状況次第では逆転劇が起こる可能性もある。4位は今回日本初登場となるプジョー208 AP4をドライブするファビオ・フリジエロ。「初めて走る北海道の道は、狭い上にハイスピードで驚いた。とにかくコースの上にいるだけで精一杯だったよ」と、肩をすくめていた。