WRCトルコ:ヌービル「打ちのめされた」デイ3コメント集  – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCトルコ:ヌービル「打ちのめされた」デイ3コメント集 

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCラリートルコ、デイ3終了後の各ドライバーからのコメントをまとめて紹介する。タイトル争いが佳境を迎える中、選手権リーダーとして迎えた新生トルコラウンドの初日を首位で折り返していたヒュンダイのティエリー・ヌービルは、金曜の最大の壁をしのぎ切ったと思われた矢先のアクシデントに、茫然自失の感を吐露した。
(カッコ内は順位の前日比)

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC

■オィット・タナック/総合首位(↑)

Toyota Gazoo Racing WRC


「もちろん、ポジティブな一日だった。最初から言っていたように、このラリーで勝つためには速さではなく、信頼性とトラブルを避けること。ここまで、自分はいい仕事をしていると思う。自分もヤリ‐マティも全くトラブルがなく、この位置につけているのはいいね。まだ4ステージ残っているし、今日を見れば分かるように非常にトリッキーでいろいろな事が起こり得る。とにかく集中を維持して、このまま走りきりたいね」

■ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合2位(↑)

Toyota Gazoo Racing WRC


「いい一日だった。特に午後はフィーリングが格段によくなり、マシンもとても動きがよくなった。ここでは、ドライビングの限界点を賢明に見極めなくてはならない。かなりグリップが高いところもあるので、そこではプッシュできるが、イヤな感じの石やバンプが本当にたくさんあるので、マシンもダメージを受けやすい。明日は、一貫性と落ち着きを保つことが重要だ」

■エサペッカ・ラッピ/SS10でデイリタイア
「午前はかなり苦戦していた。サービス前の最後のステージ、フィニッシュ手前2kmで、たぶんペースノートが甘かったのだと思う。少しワイドになって道の端でスタックした。マシン自体はOKだったが道に戻ることができず、20分後に丘をずり落ちた。明日、再スタートできることを願っている。そうすれば、ここでの走行経験を得られるからね」

[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC

■ヘイデン・パッドン/総合3位(↑)

Hyundai Motorsport GmbH


「今日は大荒れの一日だった。自分たちは自分のプランに徹し、それがよかったようだ。昨日はあまりいい内容ではなかったが、今日は昨日とは違うラリーを走っているようだったよ。かなりルーズで、特にタイヤには厳しかった。午後のループでは、終盤にはもうタイヤがなくなってしまったので、少し手堅く行った。タイム的には悔しさも残るが、戦略的にはよかったようだ。チームメイトのことは残念だが、3番手につけている自分に関してはハッピーだ」

■アンドレアス・ミケルセン/総合5位(↓)

Hyundai Motorsport GmbH


「本当に残念で、言葉にならない。日中サービスに向けてリードを広げていて、完全にコントロールできている感触だった。SS11のスタートで、すぐに右フロントのドライブシャフトにトラブルがあると感じた。リヤ駆動になり、トップ争いは不可能になった。ステージを走り切り、できる限り修復した。続けるためには重要なことだ。サービスに戻れたことで総合5番手に残ったので、明日はチームにとって大切なポイントを争うことはできるが、優勝は厳しくなったと思っているよ」

■ティエリー・ヌービル/SS8でデイリタイア(↓)
「今日リタイアしなくてはならず、打ちのめされた気分。首位で今日をスタートし、ポジティブな気分だったが、最初のステージのフィニッシュ手前8kmというところで、パンクしたような感じがした。マシンは曲がるのが遅くなった。突然、ボンネットが動き出してダンパーが飛び出してきたので、大変なトラブルになったと分かった。ステージを走り切り、マシンを直そうとしたが、続ける手だてはなかった。本当に残念だが、これも戦いの一部で、ラリーの一部だ。特に、今回の様なラフなコンディションではね。今できることは、日曜日に再スタートしてパワーステージで最大ポイントを狙うことだけだ」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC

■テーム・スニネン/総合4位(↑)
「今日も本当にラフで難しい一日だったが、うまくこなせたと思う。かなり安全圏のペースに留めるようにしたので、トラブルを避けられたと思う。もちろん、もっとペースを上げられたらよかったが、走行順が先頭だったし、まだ学ぶことも多いからね」

■エルフィン・エバンス/総合7位(↑)

M-Sport


「なかなか、いい一日だった。かなり慎重にいって、不必要なリスクは一切負わなかったが、まずまずのタイムが出て、順位も上げられた」

■セバスチャン・オジエ/SS9でデイリタイア
「本当にタフな日になった。自分のキャリアの中でも、一番くだらないミスの一つだったと思う。タイトな右コーナーで、その後にすぐ超タイトな左コーナーが出てくるので、かなり速度を落とした。でも、ジュリアンの声がよく聞こえず、ブレーキが遅くなり過ぎた。ワイドにスライドし、木で止まった。マシンにダメージはなく、走り続けることができた。リバースに入れたが、前進しようと思った時、地面がすごくソフトだったので、マシンが埋もれてしまいスタックしてしまった。あのことがなければ、リードに立っていたと思う。今は自分の思うような流れにはなっていないようだが、これもモータースポーツ。悪い時もあれば、すぐにいい時もやってくるさ」

[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC

■カリッド・アルカシミ/総合15位(↑)
「最初のループはタフだったが、チームがセットアップを調整してくれて、午後はかなり走りやすくなった。インターコムのトラブルが少しあったが、自分のペースを上げることができた」

■マッズ・オストベルグ/SS8でデイリタイア
「トルコでは運が向いていないみたいだね。SS8で、テクニカルトラブルでリタイア。手をかしてくれたスペクテイターたち、ありがとう」

■クレイグ・ブリーン/SS11でラリーリタイア
「何が起きたのか、さっぱり分からない。SS11で少し煙が上がったので、何回か止まってチェックしたが火は出ていなかった。何もなかった。止まる度に煙が落ち着くので、ただの熱さだと思った。このステージの終わりでも同じことが起きた。停車してクールダウンさせたら全ての熱がマシンのセンターから放出されたので、大丈夫だと思った。そしたら、右リアから火が吹き出してきた。何も手出しできなかった。消火器も使えなかった。ラリーが大好きなのに、マシンを破壊してしまったんだ。信じられないよ」



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