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TMGヤリスR1Aの詳細が明らかに

 

トヨタモータースポーツGmbH(TMG)が今月末のWRCドイツにゼロカーとして投入するTMGヤリスR1Aの、仕様詳細が明らかになった。TMGは8月13日付けで発行したリリースの中で、「TMGはエントリーレベルでラリーに復帰する」と明確にラリー復帰を表明している。

TMGによれば、TMGヤリスR1Aは老若男女を問わず幅広いコンペティターに思い切りラリーを楽しんでもらうために開発されたマシンとのこと。即時、受注を開始するとしており、ベース車両とアップグレードキットを合わせた価格は、2万2,500 ユーロ(税金と工賃は別途)。

FIAのR1A規定は改造範囲がかなり限定されていて、ヤリスR1Aのベースとなるのは1.33リットルガソリンエンジンの3枚ドア。TMGのアップグレードキットには、レーシングエキゾーストと触媒コンバーターシステム、ショートレシオのファイナルギア、モータースポーツサスペンションに、対応するスプリングと車高調。安全装備では、ボルトオンロールケージ、サンプガード、燃料タンクと燃料ライン、消火器、ラリーシート、セーフティハーネス、パワーカットオフスイッチが含まれる。

TMGヤリスR1Aは、今年の年末までにFIA R1A規定車両の第1号としてホモロゲーション公認が降りる見通し。公認後はFIA地域選手権や国際格式イベントに参戦が可能で、もちろんWRCイベントにもエントリーできる。

木下美明TMG社長は「TMGが、過去に素晴らしい成功を収めてきたラリー競技に復帰することは、とても感慨深い。TMG ヤリスR1Aは我々が過去にWRCで展開してきた内容とは全く異なるプロジェクト。入手しやすく、かつラリーのメジャーなイベントに参加することが可能というエキサイティングな車だ。既に多くの問い合わせを受けており、ラリー界が新しいトヨタを歓迎してくれていると実感できる。TMGにとって、これが新しいラリー時代の始まりとなることを期待している」とコメント。

WRCドイツで0カーのドライバーを務めるイゾルデ・ホルデリートは「新しいトヨタのラリーマシンで再びドライバーを担当することができて、とても興奮している。本当に長かった!TMGヤリスR1Aのコンセプトはとても明確で、才能あるドライバー、特に若手に向けて門戸を広げるというもの。TMGがラリーに復帰するのは素晴らしいことだし、WRCドイツではこのマシンの大きな未来の始まりを披露したい。すごく楽しめると思う」



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