今週開催されるDTMスパイエルベルグ戦に、自身初のDTM参戦に臨むセバスチャン・オジエ。ここでは、#17 メルセデス-AMG C 63 DTをドライブする。8月には、イタリアのバレルンガで2日間に渡るテストにも参加した。
WRCでは#1がおなじみのオジエだが「17という数字には縁があるんだ」という。「子どもの時、近親で唯一現役レーサーだった叔父が、このナンバーでオートクロスに参戦していた。自分も12月17日生まれだしね」
WRCチャンピオンがDTMに参戦するのは、オジエが初めてではない。1990、1991年はワルター・ロールがアウディからDTMに10戦参戦し、優勝1回、ポディウムにも4回上がった。WRC5連覇中のオジエの活躍も期待がかかるが「ワルターは信じられないほど素晴らしいレーシングドライバーだ。でも今は時代が違うし、当時は全く違うレーシングカーに乗るのも今ほど難しくはなかったと思うよ」と慎重だ。
「ポディウムに上がるのも、ものすごく難しいと思う。それに、それが自分のゴールではない。現在、DTMの戦いは非常にタフだ。自分には学ばなくてはならないことが、山ほどある。できる限り他のドライバーに引き離されないように、2回のレースをトラブルなしで走り切ることで精いっぱいだと思うよ」
WRカーとの違いについてオジエは「自分のラリーマシンは4輪駆動。より硬さがあって、エアロパッケージも制限されている。DTMマシンとはハンドリングが全く違う。DTMではレース中にタイヤを何回も換えるので、その点も自分は慣れていない」