ERCポーランド:20歳のグライジンが優勝、ルキヤナクのERCタイトルが確定 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ERCポーランド:20歳のグライジンが優勝、ルキヤナクのERCタイトルが確定

©ERC / Thomas Fenetre / DPPI

ERC第7戦ラリーポーランド(グラベル)は9月23日、競技最終日となるデイ3に設定された6SS・97.90kmの走行が行われ、前日を首位で折り返した20歳のニコライ・グライジン(シュコダ・ファビアR5)が優勝を飾った。

グライジンは、11.0秒差の2番手でこの日をスタートしたヤリ・フッツネン(ヒュンダイi20 R5)と激戦を展開した。フッツネンは午後の3本すべてをベストで揃える猛攻を見せたが、SS14スタート後400mのコーナーで左リヤタイヤをパンクし、バンパーとスポイラーも破損。SS15までのリエゾンでダメージ修復を行ったが、SS15のTC到着が遅れ、10秒のタイムペナルティを受けてしまう。それを取り戻そうと最後のアタックをかけたフッツネンは、最終ステージでもステージウインを奪取したが、グライジンにわずか8.3秒及ばず、2位フィニッシュとなった。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

グライジンが優勝したことで、今季1戦を残した時点で選手権リーダーのアレクセイ・ルキヤナクのERCタイトル獲得が確定している。
「少し妙な気分だが、チームやスポンサーのことを考えればうれしいよ」と語るルキヤナクは、ロシアン・パフォーマンスモータースポーツから、Hレーシングがプリペアするフォード・フィエスタR5を駆る。ロシア人のERCタイトル確定は、ルキヤナクが初めてとなる。
「自分たちにとって、大きなステップ。常に限界まで攻めていたが、テストは十分に行えなかったのでコントロールできないこともあった。それでも、いいペース、いいフィーリング、いい雰囲気を維持して、いい形でシーズンを終えることができる。戦いの途中でブルーノ・マガリエスが参戦を継続できなくなったことは残念だが、戦いはいつも激しかった」とルキヤナクはライバルの健闘も讃えた。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

また、ERCジュニア・アンダー27部門では、トム・クリステンソン(オペル・アダムR2)が初優勝を飾った。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

この結果、ADACオペル・ラリージュニアチームのチームメイトで、19歳のマルティン・セスク(アダムR2)のU27タイトルが確定した。セスクは前日に転倒を喫しデイリタイアしており、再スタートしたこの日も午前中にクラッシュと、タイトル確定のラリー自体は、ほろ苦い内容となった。

ERCポーランド 最終結果
1. N.グライジン(シュコダ・ファビアR5) 1:53:43.5
2. J.フッツネン(ヒュンダイi20 R5) +8.3
3. C.イングラム(シュコダ・ファビアR5) +2:25.9
4. F.クレイム(シュコダ・ファビアR5) +2:43.2
5. M.マルチェイク(シュコダ・ファビアR5) +3:27.0
6. L.ハバイ(シュコダ・ファビアR5) +3:33.6
7. G.ライジフ(シュコダ・ファビアR5) +3:38.4
8. F.マレス(シュコダ・ファビアR5) +5:33.7



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