今週開催されるWRCラリーGBに、シトロエンはマッズ・オストベルグとクレイグ・ブリーンの、2台のC3 WRCをエントリーしている。
これまでにそれぞれ12回、7回と、豊富なGB参戦経験を誇る両クルー。雨が多くマディでスリッパリーなコンディションになることが多いGB戦に向けて、チームはウェールズでテストを行い、万全の備えで挑んでいく。
アイルランド出身のブリーンにとっては、母国戦も同然のイベント。地元からのファンが多くかけつけることも期待されており、上位争いに絡むパフォーマンスを披露したいところだ。
「母国に近いところで開催されるラリーなので、もちろん特別な一戦。いい思い出もたくさんある」とブリーン。
「ここの道は熟知しているし、イベント前テストでもフィーリングがとてもよかったので、何としてもいいリザルトを出していきたい。ここでの本当の難しさは、できるだけ早くグリップのレベルを判断すること。自分の感覚を信じ、ダートやグラベルの色を見ながら、さらにこれまでの経験を活かしていかなくてはならない。もしドライならかなりラフになりやすいので、タイヤのことも気にしなくてはならなくなる」
オストベルグは2011年の2位、2014年の3位とポディウムにも2回上がっており、2014年はシトロエンからの参戦だった。
「GBはとても好きなイベント。いい経験もたくさん持っている」とオストベルグ。
「昨年、C3 WRCはこうした道でとても扱いやすかったし、イベント前のテストはとても実りの多い内容になったので、スタートを前に自信を感じている。このようなすごくハードにプッシュするラリーでは、マシンと一体となって、ペースノートと息が合わなくてはならない。そして、グリップがあっという間に変わるところもあるので、そんなスリッパリーなセクションでつかまらないようにしなくては」