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WRCラリーGB:Mスポーツ・フォード、昨年歓喜に沸いたウェールズでの連覇に挑む

©M-Sport / @World

昨年のラリーGBでは、エルフィン・エバンスが母国で自身初勝利、セバスチャン・オジエ、ジュリアン・イングラシアのタイトル5連覇、チームの地元でのマニュファクチャラーズタイトル獲得と、喜びが幾重にも重なったMスポーツ・フォード。今季はタイトル争いが激戦となっており、母国戦での連覇が果たせれば、タイトル争いの行方にも大きく影響を与えることになりそうだ。

この大事な一戦に備え、チームは英国の地元カンブリアと、ウェールズの林道で合計4日間のテストを敢行した。両クルー合わせて過去5年連続で制しているこのイベントでの優勝に向けて、チームは万全の準備を整えている。

ラリーGBにはこれまで10戦参戦し4勝をマークし、イベント最多タイ記録を持つオジエは「GBは名門イベントの一つで、誰もが勝ちたいと思う一戦」とラリーGBで勝つことの意味の深さを語る。
「ステージはモータースポーツの歴史を深く刻んできた道。早朝のスタート、夜遅くのフィニッシュになるので、集中と耐久力を試される。ウェールズで勝つことは、その試練を克服するということなんだ。カレンダーの中でも、最もチャレンジングなラリーの一つ。林道ではグリップを判断するのがとても難しい。厳しい天候はいつも通りだと思うが、今年は(会期が早いため)ドライになる可能性もあるかもしれない。そうなれば、もちろん面白くなるだろうね!」

「12ヶ月前、このウェールズの森で僕らは、3つのタイトルを決めるという信じられないようなストーリを生んだ。今年は、ここでタイトル争いの決着がつくことはないが、タイトルのチャンスを守るために、できる限りいいリザルトを収めるために全力を尽くして行く」

その12カ月前、待望のWRC初勝利を母国で飾ったエバンスは、今季のGB戦で注目を集める一人でもある。
「母国でのラリーに参戦する時のモチベーションは、いつも特別。ウェールズには世界屈指のステージがあるし、たくさんの観客がウェールズの旗を振りながら応援してくれているのを目にするのは、本当に誇らしい思いだ」とエバンス。
「昨年、ここで勝てたことは忘れられない思い出。初優勝は誰にとっても特別な思い出だが、それを家族や友人が集まる母国で成し遂げられたのは、本当に特別なこと。もちろん、今回もその気持ちを味わいたいと思っている。今年も優勝が目標だが、簡単に行かないことは分かっている。誰もが勝ちたいと思うイベントだし、タイトル争いを展開する3人は、必死でプッシュしてくるだろう。ステージは高速で、ミスをすればただでは済まないが、僕らもベストを尽くす。ウェールズの経験は豊富なので、地の利をしっかり活かして行きたい」

若手のテーム・スニネンは、これまで3回GBに参戦。初参戦の時はWRC2優勝も遂げているが、WRカーで挑むのは今回が初めてとなる。
「WRカーでウェールズを走るのは初めてだが、このチャレンジを楽しみにしているし、チームのためにベストを尽くす」とスニネン。
「マシンのフィーリングはいいし、いいリザルトを狙って戦えたらいいね。自分たちのテストは1日だったが、異なるコンディションをたくさん試すことができた。午前はマディなコンディション、午後にはドライになっていった。それから終盤は大雨にもなったので、GBで予想されるコンディションは、全部経験できたよ」



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