カルロス・サインツとスティグ・ブロンクビスト。いずれもラリーの名手として名を馳せる2人のジュニアは、それぞれ英国フォーミュラ3国際シリーズ、FIA欧州F3選手権に参戦中だが、この2シリーズが併催されたイベントで、両者の対決が実現した。
このイベントの決勝レースは、7月28日にスパフランコルシャンで行われた。前日行われた予選とは一転、雨に見舞われる中、カルロス・サインツJr.が、ラップ3のレコームでポールシッターのフェリックス・セラレスをかわし、首位に浮上。セラレスはその後もサインツを追ったが、プーホンでスピンを喫し、ここでトム・ブロンクビストにもかわされた。
ダラーラ・フォルクスワーゲンを駆るサインツJr.は、このレースでのファステストラップも刻み、総合優勝。
「オールージュではいい走りができたし、レコームでフェリックスをパスすることができた」とサインツJr.。「彼は僕のラインを辿るように走り出し差を詰めてきたけどミスもしたから、僕は逃げ切るだけだった」
同じくダラーラ・フォルクスワーゲンを駆るブロンクビストは、サインツJr.に+5.604の2位でフィニッシュ。ラリーレジェンドの二世同士対決、今回はサインツJr.が制した。