全日本ラリー選手権第5戦モントレー2012 in Shibukawaは7月28日、デイ1の競技が行われた。天気に恵まれた今回は、サービスパークと隣接してラリーパークが展開され、この日だけで1万2000人の観客を集めるなどにぎわいを見せた。
競技は、この日設定された9SSを終えた時点で、スバル・インプレッサWRX STIの勝田範彦が首位に立った。1回目のループではペースが上がらなかった勝田は、ハイスピードを得意とする奴田原文雄(三菱ランサーエボリューションX)に水を空けられたが、サービスを挟んでのリピート回で猛烈な追い上げを見せて逆転。しかし奴田原も、0.6秒の僅差で2位に続いている。3位は首位と28.7秒差で、群馬スペシャリストの一人、石田正史(三菱ランサーエボリューションX)。さらに4.9秒遅れで柳澤宏至(スバル・インプレッサWRX STI)が続いている。
トヨタ86が5台集まって注目されたJN-3クラス。序盤、舗装を得意とする眞貝知志(ホンダインテグラ)が首位につけるが、SS3でコースアウト。かわって首位に立ったのは、トヨタ86で前戦洞爺のクラス2位を獲得している三好秀昌だった。86のクラス初優勝も期待されたが、SS7で突然の駆動系トラブルが発生し悔しいリタイア。ロータスの松本琢志がクラス首位でこの日を終えている。
さらにJN-2ではシリーズ上位陣にリタイアが続出する中、マツダデミオの岡田孝一が、JN-3を上回る総合10位と大健闘。JN-1はダイハツストーリアの葛西一省が首位に立っている。
ラリーエリアでは、この日の競技が終了した後、一時的な豪雨に見舞われており、明日の路面への影響も懸念される中、ウェットタイヤの使用を検討するチームもあり、順位の変動もありそうだ。