2019年WRCカレンダー発表。チリが昇格、ラリージャパンは含まれず – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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2019年WRCカレンダー発表。チリが昇格、ラリージャパンは含まれず

©WRC Promoter

FIAは10月12日、フランスのパリでワールドモータースポーツカウンシルを開催し、新たにチリを加えた全14戦の構成で2019年のFIA世界ラリー選手権(WRC)カレンダーを承認した。チリ以外の13戦のイベントは2018年と変わらず、2010年以来となる開催を目指した日本は含まれなかった。

チリは、1973年にWRCが始まって以来、32カ国目の開催国となった。WRCカレンダー昇格のニュースはパリからテレビの生中継で同国に伝えられ、祝福に沸いたという。チリ戦はコンセプシオンを拠点としたグラベル戦で、5月9−12日に開催。アルゼンチンとともに南米連戦を構成する。14戦でのWRCカレンダーは2008年以来、最も最多戦数の構成となる。

WRCプロモーターのマネージング・ディレクター、オリビエ・シースラは、チリのカレンダー昇格を歓迎した。WRCは今年、8年ぶりにトルコがカレンダー復帰しており、2年連続で新規イベントを加えたことになる。
「我々は、ヨーロッパ外のイベントを増やして、よりグローバルな選手権を構成しようという戦略を実行している。トルコの復帰が成功を収めたことでWRCはアジア大陸に規模を広めることができた。チリも同様に、2019年にカレンダーに加えるにふさわしいイベントであったことを証明できる」とシースラ。

また将来的な展開として、日本とケニアでキャンディデートイベントが予定されており、両国ともカレンダー昇格に向けて準備を進めている、と言及している。
「今年のチリのキャンディデートラリーは、非常にハイレベルな内容で開催された。その色合い、情熱、ラテンアメリカで2連戦を開催するという意気込みなど、この地域はファンの興味をさらに高め、WRC、ひいてはモータースポーツ界を押し上げるための果てしないほどのポテンシャルを秘めている」とシースラ。
「現在、世界各地からWRCを開催したいという意志を伝えられており、これはWRCの人気が高まっていることを明らかに示している。この先、何年もかけてシリーズの成長を図り、重要な新たなマーケットを模索し続けていきたい」

2019年のカレンダーは、例年通り1月のラリーモンテカルロで開幕し、11月のラリーオーストラリアで最終戦を迎える。シーズン中盤は、チリが加わることで日程に微調整が行われ、ポルトガルとイタリアは会期が遅くなる。

2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC)カレンダー
第1戦 モンテカルロ 1月24 – 27日
第2戦 スウェーデン 2月14 – 17日
第3戦 メキシコ 3月7 – 10日
第4戦 フランス 3月28 – 31日
第5戦 アルゼンチン 4月25 – 28日
第6戦 チリ 5月9 – 12日
第7戦 ポルトガル 5月30日 – 6月2日
第8戦 イタリア 6月13 – 16日
第9戦 フィンランド 8月1 – 4日
第10戦 ドイツ* 8月22 – 25日
第11戦 トルコ 9月12 – 15日
第12戦 英国* 10月3 – 6日
第13戦 スペイン* 10月24 – 27日
第14戦 オーストラリア* 11月14 – 17日
*は日程確定待ち

WRC Promoter



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