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WRCスペイン:勝田貴元「テストもレッキも思った以上にうまくいきました」

©Keiko Ito

TOYOTA GAZOO RacingのWRC育成ドライバーに選出され、来季よりプログラムのさらなる強化が発表された勝田貴元。WRC第12戦ラリースペインのレッキを終えたばかりの勝田に、来季への意気込みを聞いた。

──レッキを終えてみてどうでしたか?
「レッキは去年よりもストレスもなくスムーズでした。ターマックはコルシカ以来になるので不安もあったのですが、テストもレッキも思った以上にうまくいきました。あとは走ってみないとわからないですね」

──金曜日はけっこう大変そうですが。
「そうですね。金曜日の、特に長いステージなどは大きなポイントになると思うので、タイヤマネージメントもきっちり行っていく必要があります。去年走っていたらまた違っていたと思うのですが、今年は逆走となったことで、さらにトリッキーな要素が増したと思います」

──土曜日には雨が予想されていますね。
「できれば降ってほしくない! 雨のターマックの経験がほとんどないので、不安要素しかないんです。晴れていたら気持ちよく走れるステージですが、雨が降るとグリップレベルが大きく変わってしまいます。そういうコンディションでの経験が不足しているので、影響は出ると思います。降ったら降ったで切り替えて走り切ることを目指します」

──今回の目標を聞かせてください。
「去年は最後までグラベルで走り切れなかったので、そこを走り切って、ターマックとミックスの長いステージでの経験を積みたいですね。どうタイヤのマネージメントをするかなどを含め、色々な意味で将来に向けた経験を積まなくてはなりません。そこが目標というか、少しずつステップアップしていきたいと思っています」

──来季に関する抱負は? すでに経験したラリーにも出場することになると思いますが。
「ここからが本当の勝負というか、もっと厳しい世界で、今までとは大きく変わると思うので、自分自身に喝を入れなくてはならないし、より強い覚悟をもっていかなくてはなりません。それは今の時点でも身にしみて感じています。ただし焦らないように、ステップバイステップで着実に取り組んでいきたいですね」



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