IRC第7戦サンマリノラリーは7月7日、イタリア・トスカーナの山岳エリアでデイ2を迎えた。シュコダファビアS2000を駆るアンドレアス・ミケルセンとフォード・フィエスタS2000を駆るジャンドメニコ・バッソ、そしてシュコダファビアS2000を駆るウンベルト・スカンドラによる三つ巴のバトルが注目されるなか、昨年王者のウイナー、ミケルセンがこの日のオープニングステージ、SS6を制覇。続くSS7ではバッソがベストタイムを叩き出すなど激しいタイム争いが続く。さらにSS8ではサードベストのミケルセンに対して、バッソがセカンドベストをマークし、総合順位でもミケルセンとバッソが同タイムで首位を分け合う状況に。ステアリングに違和感を抱えたウンベルトはこのペースに付いて行けずに、セカンドループはミケルセン対バッソの一騎打ちが展開される。
SS9を制したのはミケルセンで、0.3秒の僅差で再び首位に浮上。しかし、続くSS10ではバッソが0.3秒差でベストタイムを叩き出し、再び総合順位で両者が並ぶなど、火の出るようなシーソーゲームが続く。その後ピレリのハードタイヤを選んだバッソが続くSS11を制し、ミケルセンに4.9秒の差をつけて単独首位に浮上。ミシュランのミディアムタイヤを選んだミケルセンも差し替えたスペアタイヤを武器にSS12、SS13でベストタイムを叩き出すものの、わずかに2.8秒届かず、バッソが今季初優勝を獲得した。ミケルセンが2位に入賞し、ウンベルトが3位で表彰台を獲得。
プロダクションカップではデイ1を制したヤルコ・ニッカラがコンスタントな走りでポジションをキープ。トミ・マキネンレーシング製のスバルインプレッサR4で自身初優勝を獲得した。2WD部門は、ハリー・ハント(シトロエンDS3 R3T)が制した。