米国最大のスポーツイベントXゲーム18に出場したセバスチャン・ローブが、7月1日に米国ロスアンゼルスのステイプルセンターで行われたラリークロス部門ファイナルで優勝、ゴールドメダルを獲得した。
この日行われた予選ヒートでは、米国のヒーロー、トラヴィス・パストラーナが、58歳のスコットランド人ドライバーにヒットされクラッシュする番狂わせ。インカーカメラが「何だってんだ!?」と怒りをぶつけるパストラーナの姿を捉えた。
一方、ファイナル進出の10人枠に入ったローブは、このファイナルでは6ラップを完璧に走破。シルバーメダルを獲得した地元米国のケン・ブロックを12秒以上も引き離して優勝を飾った。ブロックは最後の3ラップをリアタイヤがパンクした状態で走行していた。昨年優勝のブライアン・ディーガンは、ブロックに0.42秒差のブロンズメダルとなった。
勝利を決めたローブは「ハイレベルなイベントだって知っていたから、勝ててうれしいよ。でも、一番のライバルになるはずだったマーカス・グロンホルムはレースに参加することができなかった。彼がOKだと聞いて、とにかくうれしいよ」
一方、ブロックは「セブがXゲームに出場してくれて最高だよ。でも、彼が来ればどういうことになるかって分かってた。彼が立つのは、ポディウムのトップしかないって」
レース、ラリーを通してローブが北米で競技に参加したのは今回が初めて。パストラーナは動画を通じて「キミは世界一。一緒にレースしたいよ」と呼びかけた。そのパストラーナに対し、ローブは「いつでも相手になるよ。キミに勝つためなら全力を尽くすからね」と応えた。