南アフリカ・ヨハネスベルグのカーニバルシティで行われたジムカーナグリッドで、2018年の世界ラリークロス王者の座を決めているヨハン・クリストファーソンがイベントを連覇。チームメイトのペター・ソルベルグが、セミファイナルでオリバー・ソルベルグとの注目の親子対決を制して2位、オリバーも3位に続き、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンがトップ3を独占した。
PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンは、クリストファーソンの世界RXドライバーズ選手権連覇に加えてチームズ選手権でも連覇を達成しており、シーズンを最高の形で締めくくった。
「今回はかなり不安だった。ペターはこのファイナルで全力で向かってくると分かっていたし、まさにその通りだった。最高の戦いだった。申し分のないイベント、そしてシーズンだった」とクリストファーソン。
「いつもは、あまりこの言葉を使わないようにしているんだけど、もう夢中だったよ! 最高に夢中になった。世界RXのタイトルを連覇し、12レースで11勝、最高のシーズンをこのように締めくくることができて、自分にもチームにも、もちろんペター、オリバー、そして(オリバーの母でPSRXのチーム代表)パニラにとっても素晴らしい。最高の家族、最高のチームだ!」
ペターは、競技者としては悔しさも残ったが、父親としては安堵を感じた週末となった。
「セミファイナルで、オリバーとどれだけ接戦になったか、見たかい? ヒヤヒヤしたよ。信じられない。彼に勝つことができて、本当に安心したよ。でも、たぶんこれが最初で最後になるかもしれないね!」とペター。
「オリバーの活躍を、心から誇りに思う。自分もパニラも、ただこの子を見守っていただけだったが、彼の活躍が信じられないよ。チームメイトと自分の息子と一緒に、ポディウムに立つなんて、最高の瞬間だ」
オリバーのファイナルへの望みは、9年落ちのシトロエン・クサラWRCがエンジントラブルに見舞われたことで阻まれた。それでも、今年のラリーXノルディックでチャンピオンに輝いたオリバーは、最後には笑顔を見せた。
「この2人を相手にこのマシンでの戦いなので、3位が精いっぱいだったと思う。毎回、最初のコーナーに入る時に、(加速で上回る)ポロRに0.5秒差をつけられた。その度に、遅れを取り戻さなくてはならなかった。もう少しで、父に勝てそうだったのだけど」とオリバー。
「わずかにバリアにヒットしてしまったけれど、それがなければと思うと本当に惜しかった。でも、今回の内容にはとても満足。とにかくアメージングだよ」
「今年、自分を支えてくれたケン(ブロック)と、このイベントへのチャンスを与えてくれたモンスターエナジーに、心から感謝している。これから、父に来年はあのマシンで走らせてと交渉しなくちゃ!」