エストニアのカール・クルーダが、中国選手権の今季最終戦で優勝した。香港の北西1000kmにある黄果樹で開催されたこのラリーでフォルクスワーゲン・ゴルフを駆ったクルーダは、2位に入ったスバルXVに4分以上、3位の三菱ランサーエボリューションIXにはさらに3分の大差をつけた。一方、ナローな道ではアクシデントが多発し、数ステージが走行キャンセルとなった。
トヨタのモンテカルロ向けテストで、ヤリ−マティ・ラトバラがコースオフ。この時コ・ドライバーを務めていたユホ・ハンニネンが治療を受ける事態となった。このマシンは、後日に予定されていたクリス・ミークのテストまでに修復を完了。ミークは、新コ・ドライバーのセブ・マーシャルとともにテストに臨んだ。
スペインで、スーパーカンペオナトシリーズの立ち上げが発表された。ターマックとグラベル、4戦ずつの構成で、現在の舗装シリーズであるCERAと、グラベルシリーズであるCERTの最大規模のイベントが含まれている。
この動きは、現在の経済状況が起因している。現状、CERAとCERTを合わせてのイベント数は18にも及んでいる。当初、この新シリーズは2020年の開始が予定されていたが、1年前倒しとなった形だ。
イタリアの伝統イベント、サンレモラリーが、2019年はヨーロッパラリートロフィー戦、ランチア・ストラトスの記念特別イベントとして開催される。ランチア・ストラトスを駆るドライバーは、ERT戦で使われるステージの走行も認められるという。
スペインのレース連盟が、スペインのラリー界の黄金期を綴った見事な記念誌を発行した。450ページを超えるこの一冊には、何百もの写真が掲載され、1953‐1980年のラリー界を詳細に伝えている。この記念誌は、元ドライバーで、長年活躍しているラリージャーナリスト、リカルド・“リゾス”・ムノスの渾身の作だ。
(Martin Holmes)