英国バーミンガムで開催されたオートスポーツショーで行われたWRCローンチで、WRCプロモーターのオリビエ・シースラからは気になる一言が。
「もし、WRCが14戦を維持したまま、日本とケニアが昇格するなら、2020年はヨーロッパの2戦がカレンダーから消えなくてはならなくなる」
そのケニアは、WRC昇格に向けてのキャンディデートラリーを、7月第一週の週末に開催することを決定。本拠地は、ナクルの南部、デラメレとなる。
今年、WRCの新イベントとして登場するチリは、詳細が発表された。コンセプシオンをベースとし、ステージは全て、街の南部にある私有林で行われ、フィンランドと似た道になるという。WRCプロモーターのシースラは、南米のファンは、ヨーロッパよりも多く、年齢層が若いと語った。
今年のWRC勢の固定ナンバーが次のように発表された。
シトロエン:セバスチャン・オジエ「1」、エサペッカ・ラッピ「4」
ヒュンダイ:ダニ・ソルド「6」、ティエリー・ヌービル「11」、セバスチャン・ローブ「19」、アンドレアス・ミケルセン「89」
Mスポーツ・フォード:テーム・スニネン「3」、エルフィン・エバンス「33」、ポンタス・ティデマンド「7」
トヨタ:クリス・ミーク「5」、オィット・タナック「8」、ヤリ‐マティ・ラトバラ「10」
WRCローンチでは、WRCの新しいスポンサー2社が発表された。ドイツのオンラインカーパーツ会社Autodocと、ウォルフ・オイルコーポレーションで、後者はパワーステージのタイトルスポンサーとなる。
WRCローンチで興味深かったのは、ヒュンダイの新チームディレクター、アンドレア・アダモからの情報が乏しかったこと。これまで、同氏が務めていた技術的な開発作業の責任者を誰が引き継ぐのか。また、前代表のミシェル・ナンダンが離脱した後の、他の人事変更についても明らかとなっていないままだ。
ペター・ソルベルグは、自身が2018年のラリースペインでドライブしたフォルクスワーゲン・ポロR5を、ラリースウェーデンで、17歳の息子、オリバーにドライブさせる。自らは、旧車のエスコート・マーク2でヒストリック部門に参加する。
若手ドライバーの育成プログラムに定評のあるスペインとフィンランド。ラリーチームsペインは、ヤン・ソランスとエフレン・ラレーナを、2シーズン目となるERCジュニアとともに、ジュニアWRCに参戦させる。フライングフィンアカデミーのサポートドライバーは、レース、カート、ラリークロス、ラリーと広範囲に渡っており、才能ある若手ドライバーを国際レベルに引き上げることを目指している。
(Martin Holmes)