元WRCチャンピオンのマーカス・グロンホルムが、今年のラリースウェーデンに参戦することを発表した。昨年、50歳の誕生日を迎えたグロンホルムは、自分にとっての誕生日プレゼントとしての参戦と語っている。
「自分への誕生日プレゼントとして、ラリースウェーデンの素晴らしい道を楽しみたい」とグロンホルム。
「このイベントには忘れられない思い出がたくさんある。2000年に初めてのWRC勝利を飾ったのが、このイベントだ。だから、もう一度、このラリーを走る」
グロンホルムは、2000年、2002年、2003年(いずれもプジョー)、2006年、2007年(いずれもフォード)と過去にラリースウェーデンを5回制している。グロンホルム自身は、フィンランド南部インクーにあるショッピングセンター内にレストランを所有しているが、その名前はラリースウェーデンのグロンホルムお気に入りのSS、サーゲンからとったものだ。
グロンホルムのコ・ドライバーを務めるのは、グロンホルムのパートナーとしておなじみのティモ・ラウティアイネン。現在はFIAのWRCコミッション副総裁を務めるラウティアイネンだが、フィンランド選手権開幕戦アークティック・ラップランドラリーに参戦するF1ドライバーのバルテリ・ボッタスのコ・ドライバーを務めることが発表されている。
グロンホルムは、ラリースウェーデン参戦の一週間前に51歳の誕生日を迎える。
「ラリードライバーとしては、年を取り過ぎている感があるので、それ相応の走りをする。しかし、スタート順は後ろの方になるので、何かできたりするかもしれないね」と笑うグロンホルム。
注目は、グロンホルムが今回のスウェーデン戦で駆るマシン。最新型のトヨタ・ヤリスWRCをドライブするのだ。
「トヨタからラリーに参戦するのは、もちろん大きな契約だ。自分のアイディアにGoサインを出してくれたトミ・マキネンに心から感謝している」
グロンホルムは、参戦前にヤリスWRCでのテストも予定しているという。
「マシンの感触を得るために、できるだけ多く走っておきたい。セッティングで時間をムダにすることはせず、トヨタがうまく行くと考えるセッティングで行くつもりだ」