1月17日、JAFから2019年全日本ラリー選手権統一規則が公示された。そのなかで、昨シーズンまでRPN/AE車両のターマックラリー用タイヤに規定されていた「JATMAの定めるラベリング規格における転がり抵抗C以上、または欧州グレーディング規格における転がり抵抗F以上、ウェットグリップE以上」の規定文が削除され、今シーズンは全クラスともラベリング/グレーディング規格の有無を問わず、「タイヤ接地面にタイヤを1周する連続した複数の溝を有しているタイヤ」を装着する規則となった。
また、グラベルラリー用のタイヤは、これまで「M+S」、「M・S」、「M&S」の表示があるスノータイヤに限定されていたが、新たにJAFの承認を得て「M+S」、「M・S」、「M&S」の表示のないスノータイヤを使用することができるようになった。ただし、競技参加者が当該タイヤを使用する競技会の2ヶ月前までにJAFに申請を行う必要がある。
競技会に使用できるタイヤの使用本数は、R/RJ、RPN/AEに限らず、ターマックラリーの場合はSS総距離が50km〜100km未満の場合8本、以降25km未満ごとに2本追加できる。グラベルラリーの場合は、SS総距離が50km〜100km未満の場合12本、以降25km未満ごとに2本追加できる。
クラス再編成により、RJ車両とRPN車両が合併したクラスが多くなった今シーズンの全日本ラリー。タイヤの規則が大きく変わることにより、海外タイヤメーカー参入の可能性も予想される大きな改定となった。